アデコは12月24日、「フリーランスを対象にした意識調査(2019年・2021年比較)」の結果を発表した。調査は2019年6月25日~29日および2021年10月25日~29日、それぞれ30代~40代の現役フリーランス300名を対象にインターネットで行われた。

  • フリーランスを選択した理由について

    フリーランスを選択した理由について

フリーランスという働き方を選択した理由を質問したところ、1位「自分のペースで仕事をしたかった」(57.3%)、2位「自身がやりたい仕事をしたかった」(43.7%)、3位「働く時間を自分で決めたかった」(43.3%)、4位「仕事以外の自分の時間を確保したかった(ワーク・ライフ・バランスの充実)」(36.0%)となり、4位までの順位に2019年と変動はなかった。

一方、5位の「職場の人間関係のストレスがあった」(29.0%)については、2019年の7位から上昇。同じく、6位の「一つの会社に縛られたくない」(26.3%)についても2019年の8位から上昇した。

  • フリーランスで良かったこと

    フリーランスで良かったこと

続いて、フリーランスになる前に会社員として働いていたことがある129名を対象に、会社員時代と比較してフリーランスでよかったことを質問したところ、「自分のペースで仕事ができる(ワーク・ライフ・バランスがとりやすい)」(65.1%)がトップに。次いで「仕事以外の自分時間が確保できる」(61.2%)、「やりたい仕事ができる」(59.7%)、「人間関係にストレスを感じなくてよい」(58.9%)と続いた。

一方、会社員時代より苦労していることとしては、「収入が不安定」(69.0%)、「確定申告の手続き」(48.8%)、「社会的信用が低い」(36.4%)が上位となった。

  • フリーランスとしての年収

    フリーランスとしての年収

次に、フリーランスとして働くうえで重要な能力を教えてもらったところ、「コミュニケーション能力」(50.7%)、「柔軟性」(46.7%)と、2019年と比べて順位に変動はなかったものの、2019年に8位だった「情報収集力」(46.0%)が3位に上昇した。

また、フリーランスとしての年収を教えてもらったところ、「300万円未満」という回答が56.3%で最も多いものの、2019年と比較すると7ポイント減少しており、「300万円以上」と回答した人が増加。なかには、「1,000万円以上」という回答も3.3%おり、職種や業界によっては高収入を得ているフリーランスがいることが明らかに。

最後に、今後の働き方について聞くと、77.3%が「フリーランスを継続したい」と回答した。