BSフジのドキュメンタリー枠『サンデードキュメンタリー』(毎週日曜12:00~)では、昨年12月にフジテレビで放送し、第49回国際エミー賞にノミネートされた中村屋ファミリーの長期密着番組『中村屋ファミリー2020 待ってました! 勘九郎 七之助 試練と喝采の幕開けSP』を、19日に放送する。

  • 『中村屋ファミリー2020 待ってました! 勘九郎 七之助 試練と喝采の幕開けSP』より

世界中を新型コロナウイルスが襲った2020年、歌舞伎の舞台もやはり3月から軒並み中止という大ピンチに陥った。そんな中、中村勘九郎は「心の栄養になれるよう、もっと発信していかなければ」と、中村屋初の歌舞伎生配信『中村勘九郎 中村七之助 歌舞伎生配信特別公演』(浅草公会堂で無観客)を開催。選んだ演目は中村屋にとって特別なものである『猿若揃江戸賑・厄払浅草祭』。病明けなど舞台に復帰するときにかけるもので、亡き中村勘三郎さんも演じたことのある演目だ。

おなじみの“大向う”の掛け声にあわせて、チャットには生の舞台では考えられない数の「待ってました!」の大向うが、日本中、世界中からコメント投稿され画面にあふれた。

そして、8月には歌舞伎座の舞台公演が再開、9月には2回目の生配信となる野外公演『連獅子』(浅草寺・五重塔 特設舞台で無観客)が行われるが、公演直前に雨が降り出し…。

幕を上げ続けるために徹底した感染予防対策を行い、公演では感染予防のため密着カメラが舞台裏に入ることも許されない状況だったものの、中村屋一門の協力を得て、定点カメラやZoom、さらには自撮り映像などを駆使して収録した。ステイホーム中のプライベート映像も含まれる。

父から子、そして孫へと技を受け継いでいくため猛稽古に励む毎日――世代を超えて伝統が継承されていく姿が描かれる。

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