ぐるなびは、今年の忘年会参加意向の調査結果とともに、10月の外食実態調査から読み解いた年末年始の外食傾向のポイントを11月29日に発表した。
今年の忘年会はプライベートが優先傾向、ニューノーマルの忘年会需要も
「2021年の忘年会事情」の調査は2021年10月7日~11日、全国の20代~60代のぐるなび会員男女1,290名を対象にWEBアンケートにて行われた。
参加意向に関しては職場・仕事関係が25%、プライベートが40%と、コロナ禍以前(2019年)と比較するとどちらも減少している。減少幅を見てみると、職場・仕事関係の参加意向は半分以上減少しているが、プライベートはおよそ6割減であり、プライベートでの参加意向は減少率が低いことが分かった。
また、参加してみたい忘年会スタイルについて聞くと、職場・仕事関係では「早上がり忘年会」、プライベートでは混雑前に済ませる「ピーク前忘年会」が最も多くの回答数を得た。職場やプライベートともに新しいスタイルでの忘年会が求められている傾向がある。
年末年始の外食傾向はお得感や安心感を重視
10月の外食実態調査は2021年11月5日~7日、全国の20代~60代のぐるなび会員1,000名を対象にWEBアンケートにて行われた。
「10月にネット予約の利用が増えた理由」を聞いたところ、「ポイントが貯まったり、ポイントでの決済が出来るから」が55.0%で1位に。3位「ネット予約特典があるから」、5位「クーポンが利用できるから」の回答から見ても、お得に外食するためにネット予約を選ぶ人が増えていることが分かる。
また、10月に外食をする際に意識していたことを聞くと、「少人数で行く」ことが42.6%と断トツに多い回答が得られ、「密が避けられるお店を選ぶ」「こまめにマスクを着用する」が29.9%で同率2位に。次いで「長時間滞在はしない」(28.6%)、「大きな声を出さない」(25.9%)と続き、コロナ禍を意識した回答が上位に入った。
「ワクチン証明やPCR検査結果証明の活用は、飲食店を利用する際の安心につながると思うか」という問いに関しては、「そう思う」(19.1%)、「どちらかといえばそう思う」(57.7%)が合わせて76.8%、「そう思わない」(11%)、「どちらかといえばそう思わない」(12.2%)が合わせて23.2%となり、4人に3人は各種証明が外食時の安心につながると考えているようだ。
ぐるなび リサーチグループ長 本間久美子氏は今回の調査結果を踏まえ、「今年の忘年会傾向は、職場よりもプライベートで計画をされている方が多く、短時間で終わらせる『早上がり忘年会』やディナー時間を避ける『ランチ忘年会』といったニューノーマルな忘年会スタイルに注目が集まっています。さらに、ポイント獲得を重視した『ネット予約』ができることや『密を避けられるお店』など、事前に情報を得て店舗の選択をしている人も見られました。ワクチン接種が進み、感染者数も減少していることから、年末年始に向けて外食の機会も増加傾向になると予想されます。飲食店側が、コロナ感染対策などのユーザーに必要な情報を事前に伝えていくことがより重要になってくるのではないでしょうか」と分析している。