日本出版販売(以下、日販)は12月1日、「2021年 年間ベストセラー」を発表した。集計期間は2020年11月24日~2021年11月21日。

総合1位『人は話し方が9割』

  • 「2021年 年間ベストセラー 総合トップ10」日販調べ(出典:日販Webサイト)

総合1位は人に好かれる話し方のコツを説いた『人は話し方が9割』(永松茂久/すばる舎)、2位はスマホが脳に与える影響について警鐘を鳴らした世界的ベストセラー『スマホ脳』(アンデシュ・ハンセン、久山葉子訳/新潮社)、3位は累計発行部数が52万部を超えた「推し、燃ゆ』(宇佐見りん/河出書房新社)となった。全体の傾向としては、「ライフスタイルの変化へ適応するために、不安や問題に向き合っていることを連想させる作品のランクインが見てとれた」という。

単行本ビジネスは総合と同じく『人は話し方が9割』が1位を獲得。次いで、2位『本当の自由を手に入れる お金の大学』(両@リベ大学長/朝日新聞出版)、3位『よけいなひと言を好かれるセリフに変える言いかえ図鑑』(大野萌子/サンマーク出版)、4位『1%の努力』(ひろゆき/ダイヤモンド社)、5位『「育ちがいい人」だけが知っていること』(諏内えみ/ダイヤモンド社)となった。コミュニケーションや資産形成、自学に関するものがランクインしており、コロナ禍の環境変化への懸念がランキングに影響したとみられる。

単行本フィクションの1位は『推し、燃ゆ』。新書フィクションの1位は「呪術廻戦」を原作とするJUMP j BOOKS『呪術廻戦 逝く夏と還る秋』(芥見下々、北國ばらっど/集英社)。新書ノンフィクションの1位は『スマホ脳』となった。