俳優のムロツヨシが、嵐・松本潤が主演を務める2023年のNHK大河ドラマ『どうする家康』に出演することが決定し29日、東京・渋谷の同局で行われた出演者発表会見に、松本、岡田准一、有村架純、阿部寛とともに出席した。
第62作大河ドラマとなる本作は、脚本家・古沢良太氏が、新たな視点で、誰もが知る歴史上の有名人・徳川家康の生涯を描く物語。松本が徳川家康を演じる。会見では、織田信長役を岡田、家康の正室・瀬名/築山殿役を有村、豊臣秀吉役をムロ、武田信玄役を阿部、今川義元役を野村萬斎が演じることが発表された。
ムロは『平清盛』(2012年)、『おんな城主 直虎』(2017年)に続き、3回目の大河ドラマ出演。「本当にびっくりしました。まさかカタカナ5文字の私が豊臣秀吉をやる日が来るとは思わなかったので、とにかく驚きました。迷うことはなかったですけど、引き受けないという選択肢はなかったですけど、とにもかくにも驚きました」とオファーを受けたときの心境を明かした。
3年前に『直虎』の打ち上げで大勢の関係者の前でスピーチした際、「5年後の2023年、47歳のときに主演をやってみせます」と宣言していたというムロ。「去年発表された2023年の主演は松本潤さんだったということで、しばらく涙を流しながらお酒を飲む日々でしたが、まさかその半年後に豊臣秀吉役がやってくるとは思いませんでした」と話した。
また、「違う局ですがよくテレビでは(松本と)対決していたもので、松本さんが(主演と)発表されたとき、ツイッターで『敗北だ』って(つぶやいた)」と振り返り、「今回、史実によれば私は1回勝つ。そのシーンに向けて、岡田信長に引きずり回されようが、それに耐え、這い上がっていき、しっかり家康の邪魔、勝ちを勝ち取りたいと思います」と闘志を燃やした。
松本は「話が長い」と笑いつつ、「今回の秀吉とムロくんのイメージはすごくぴったりだと思ったので、一緒にお芝居をさせていただけるのを楽しみにしています」と話した。
松本とムロが芝居で共演するのは本作が初めて。ムロは「役者・ムロツヨシとして、役者・松本潤として、松本の知らないムロを見せたいと思いますし、ムロが知らない松本を見るのを楽しみに現場に臨みたい」と語った。
また、楽しみにしている合戦シーンを聞かれると、ムロは「岡田信長さまにどう引きずり回されるのか。家康を描くということは、最初の頃の信長さまに仕えているところを確実に描くと思うので、どう引きずり回されるのか、楽しみなのか怖さなのかわかりませんけど、そこを楽しみにするしかない」と答え、岡田は「引きずり回しながら戦場を歩きますので。そこだけ追加されるかもしれない」とニヤニヤしていた。
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