スクレーパーとは何か、知っていますか。スクレーパーはヘラ型をした工具で、掃除やDIYにあると便利なアイテムです。使い方をマスターすれば、キャンプでも心強い存在に。本記事ではスクレーパーの使い方や種類などをご紹介します。
スクレーパーとは
スクレーパーの元になっているのは、「こすって落とす」という意味の英語「scrape(スクレイプ)」です。スクレーパーとは、床や壁などにこびりついたものを剥がして落とす道具のことを指します。
スクレーパーは、ルーツは旧石器時代まで遡るとされるほど基本的な道具のひとつ。現在では掃除やDIYの必需品としてだけでなく、キッチングッズやキャンプグッズとしても活用されています。
スクレーパーは100均でも買える
スクレーパーは100均ショップでも手に入れることができます。キッチングッズ、美容グッズ、お風呂グッズなどの売り場に、それぞれの用途に適した形状のスクレーパーが売られています。
スクレーパーの使い方
スクレーパーの基本的な使い方には以下のようなものがあります。
- 床や壁の古い塗装を剥がす
- 古いパッキンを取り換える
- 木材や金属などの切断面の毛羽立ちをとる
- やわらかい素材の表面をならす
- はみ出た接着剤を取り除く, など
こうした工具としての使い方のほかにも、以下のようなシーンで活用されています。
スクレーパーを水槽のコケ落としに
魚を飼っている方もいると思いますが、水槽に付いたコケをはがす際にもスクレーパーは便利。またすぐに汚れがたまってしまう水槽の角の掃除にも適しています。
スクレーパーをキッチンのお掃除に
スクレーパーはキッチンのお掃除に便利です。なかなか落とせない鍋底の焦げや錆落とし、コンロに張り付いた油汚れ、冷蔵庫や食器棚のシール剥がしなど用途はいろいろ。
スクレーパーを食器の汚れ落としに
スクレーパーは上記に挙げたような掃除道具のほかにもキッチンで活躍。カレーなどを食べたときの食器や鍋をスクレーパーでさっとこそげ落としておけば、その後の洗い物がぐんと楽に。洗剤が良く泡立ち、スポンジも汚れにくくなります。
スクレーパーをネイルケアに
スクレーパーはネイルの甘皮ケアに活躍。甘皮をきれいに整えて爪をきれいに見せます。また、ネイルスタンプをしてから取り除くときにもスクレーパーは必須です。
スクレーパーを水切りに
お風呂掃除や窓掃除の際、スクレーパーを水切りに使うこともできます。先端がシリコンやゴム製のため、水滴のあとを残さずスパッと爽快に水切りができます。お風呂の床の水気を払う、大きめタイプもあります。
スクレーパーの種類
スクレーパーにはどのような種類があるのでしょうか。スクレーパーはこそげ落とす先端部分の形状、素材、サイズの違いによって、用途が分かれます。
ヘラ型スクレーパー
先端部分が細い長方形をしたヘラ型は、一般的なタイプ。大小さまざまな種類が用意され、小型のものは先端が刃物のようにとがったものもあります。小型のスクレーパーは弱い力でもしっかり取り除くことができる反面、床や壁を傷付けやすいので注意しましょう。
幅広型スクレーパー
その名の通り、先端部分が幅広に作られているため、一度に広範囲の汚れや塗装を取り除くのに適しています。
複数刃スクレーパー
スクレーパーの中には刃が重なった三枚刃などのタイプもあります。ガラスや鏡などの水垢やシール落としなどに使われます。落とす力が強いぶん、面を傷付けやすいので注意しましょう。
シリコン製スクレーパー
キッチングッズやお風呂グッズによく使われます。シリコン製のため柔軟性があり、皿や鍋に付いたカレーやご飯粒などをやさしくこそげ落とします。あらかじめスクレーパーで落としておくことで、その後の食器洗いがぐんと楽に。洗剤の泡立ちがよく、食器洗い用スポンジも汚れにくいというメリットがあります。
ほかにもお菓子作りで生地を何等分かにしたいとき、泡立てた生クリームをボウルから取り出すときなどにもシリコン製のスクレーパーは便利です。
電動スクレーパー
モーターで振動を与えながら、付着物を取り除ける電動スクレーパーもあります。長時間にわたる作業や、しつこい汚れなどに適しています。インパクトドライバーに使えるアタッチメントなども販売されています。
スクレーパーのキャンプにおける使い方
キャンプなどのアウトドアにおいても、スクレーパーは活躍します。具体的にはどのように使うのでしょうか。
食事の後片付けに
キャンプ時には水場が近くになかったり、あったとしても水を大量には使えなかったりする場合も。調理に使った鍋や鉄板の片づけにはシリコン製のスクレーパーがあると便利です。
鍋についたカレー、飯盒に残った米粒、鉄板に焦げ付いた焼きそばなどは、スクレーパーですっきりオフ。その後の水洗いの手間も少なく済みます。
靴底の土落としに
自然のなかでのキャンプでは、靴底に土がくっ付きがち。そのままテントや車に乗り込むのは避けたいものです。そんなときは金属製のスクレーパーで、簡単に靴底をぬぐっておきましょう。
スクレーパーを使った掃除方法
家庭におけるスクレーパーの主な使い方は、やっぱりお掃除。以下に、スクレーパーの便利な使い方を紹介します。
コンロにこびりついた汚れ落とし
ほこりや油が一体となったコンロの汚れ。とくに細かな部分や隙間は、スポンジやお掃除シートなどでは取り除くのも一苦労です。スクレーパーがあれば、蓄積された油汚れや水垢もすっきり落とすことができます。
シール剥ががし
冷蔵庫や机、窓に貼られたシールは、たとえ剥ががせたとしても跡が残ってしまいがち。このようなシーンでは、まず剥がしたいシール部分を水で湿らすか中性洗剤などを垂らしておき、スクレーパーでこすって落とします。シリコン製を使えばガラス面なども傷付けきにくく安心です。
窓ガラスの掃除
窓ガラスの掃除でも、スクレーパーは活躍。パッキンにたまった汚れやガラス面の水垢をとったり、古くなった断熱フィルムを剥がしたりする時などに使われます。
スクレーパーを掃除やキャンプに活用しよう
スクレーパーは身近な道具というわけではありませんが、うまく使いこなせればとても便利なアイテム。金属製のものからシリコン製のもの、サイズもさまざま用意されており、掃除や料理、キャンプなどのシーンに活用できます。100均で手に入ることも多いので、ぜひ一度、手に取って試してみませんか。