西日本鉄道と福岡市は19日、踏切による交通渋滞と事故の解消、線路で分断された地域の一体化を図るため、西鉄天神大牟田線の雑餉隈駅付近で高架化を進めている事業に関して、新たに建設される「雑餉隈新駅(仮称)」(2023年度後半開業予定)の外装デザインイメージを公開するとともに、駅名を一般公募すると発表した。

  • 新駅高架駅舎のデザインイメージ(現時点でのイメージであり、実際と異なる場合がある)

西鉄天神大牟田線では、雑餉隈(ざっしょのくま)駅付近を福岡市事業区間、隣接する春日原駅から下大利駅までを福岡県事業区間として高架化を進めており、2022年8月に両区間で同時に鉄道高架切替を行う予定とのこと。雑餉隈駅、雑餉隈新駅(仮称)、春日原駅、白木原駅、下大利駅では、共通の基本コンセプトを「街のエントランスをつくる」、新駅のデザインコンセプトを「在りし日の豊かな自然に想いをはせ、優しく芽吹く街のエントランス」としている。

新駅のイメージカラーは、新しい駅ができることで、新しい生活、にぎわいが創り出されることに期待を込め、始まりを想起させる無垢な色である白色を選定。アクセントカラーはこの地域で新しい文化、生活が植物のように芽吹き、育まれるようにとの思いを込めた緑色とし、中でも明るく新鮮な雰囲気を与えられる若緑色を選定した。

  • 雑餉隈新駅(仮称)の位置図

新駅駅名の一般公募は12月1~31日にインターネット・はがきにて募集を行い、2022年夏頃に発表する予定。寄せられた駅名の中から新しい駅にふさわしい名称を選考し、西鉄、福岡市、地元代表による選考会を実施して西鉄にて最終決定が行われる。