国の掲げる脱炭素社会に向けての目標とともに、環境に優しい自動車が注目を集めています。ホンダのe:HEVはハイブリッド車とEV車両方の特徴を兼ね備えていて、走行する場所に合った走り方を選んでくれる燃費が高いエンジンです。フィットなどよく売れている車でも採用されていて、ホンダ車の主流となっています。
この記事では、ホンダのハイブリッド車について紹介します
ハイブリッド車や電気自動車の購入を検討している方は、ぜひご一読ください。
ホンダのハイブリッドとは
日本を代表する自動車メーカーであるホンダでも、ハイブリッド車を製造しています。ここでは、ホンダのハイブリッドについて見ていきましょう。
e:HEVがホンダのハイブリッド車で主流
ホンダのe:HEVとは、EV(電気自動車)に近いハイブリッドのことです。
2021年10月時点でホンダ車の公式サイトでは最初にe:HEVが紹介されています。ホンダが力を入れていて、主流となっているハイブリッド車のタイプです。
e:HEVの仕組み
ホンダのe:HEVにおいて、エンジンは主に発電に使われています。EVドライブモード、ハイブリッドドライブモード、エンジンドライブモードなどがあり、効率がいいモードで走行できる仕組みです。
効率がいいモードを選択して走るので、燃費性能が優れています。走行性能に特化したモードもあり、高速道路走行時でも力強く走行可能です。
1,500Wの車種も! 給電可能なタイプもある
電源機能を備えたハイブリッド車や電気自動車は増えています。ホンダのe:HEV車には大容量1,500Wの電源を備えた車もあり、電気ポットやポータブル冷蔵庫も使用可能です。
アウトドアだけでなく、災害時など幅広く活用できます。
4WDのハイブリッド車もある
4WDのガソリン車は、パワーはあっても燃費が悪い傾向にありました。ホンダの4WDにはハイブリッド車もあり、燃費を抑えながらも走行性能も高い車が登場しています。
コンパクトカーのハイブリッド車に比べるとやや燃費性能は低いですが、同じ4WDのガソリン車と比べると燃費がいいです。本体価格はガソリン車に比べて高額ですが、ガソリン代は抑えられます。
ホンダハイブリッド車の歴史は20年超! 開発が中止された車も
ホンダからハイブリッド車が発売されたのは1999年11月で、20年を経過しました。さまざまなタイプのハイブリッド用モーターがつくられていましたが、開発が中止されたモーターがあります。それに伴い何種類かの車種が生産終了されました。
e:HEV車7選! SUVやミニバンも
2021年10月時点でホンダハイブリッド車の主流は、EV車とハイブリッド車の中間であるe:HEV車です。ここでは、e:HEV車の特徴を紹介します。
フィット
フィットは5人乗りコンパクトカーで、e:HEV車とガソリン車とがありますし、4WDタイプもあります。
価格(e:HEV車) | 199万7,600円~ |
燃費(JC08モード) | 38.6km/L |
小回りが効いて燃費がいいことで、単身者からファミリーカーとしてまで、幅広い層に選ばれています。
ヴェゼル
ヴェゼルはSUV車として注目されているモデルで、e:HEV車とガソリン車とがあります。
価格(e:HEV車) | 265万8,700円〜 |
燃費(JC08モード) | 30.4km/L |
2021年9月にはホンダ車の中で最も出荷台数が多かった人気車種です。
ステップワゴン
ステップワゴンは7人乗りの大きな車で、e:HEV車とガソリン車があります。
価格(e:HEV車) | 342万7,600円〜 |
燃費(JC08モード) | 25.0km/L |
大型車としては控えめな価格帯ですので、ファミリーカーとして人気がある車種です。
インサイト
1999年にホンダが初めて発売したハイブリッド車がインサイトです。何度かモデルチェンジを行って、現行のe:HEV車が登場しています。
価格(e:HEV車) | 335万5,000円〜 |
燃費(JC08モード) | 34.2km/L |
5人乗りのセダンタイプで、フィットに比べると乗り心地などにこだわった高級感ある仕様です。燃費も快適さも求める人におすすめです。
CR-V
CR-Vは5人乗りながら大型のSUV車で、4WDも選択できます。ガソリン車なら7人乗り仕様にできますが、e:HEV車は5人乗りのみです。
価格(e:HEV車) | 392万5,900円〜 |
燃費(JC08モード) | 25.8km/L |
走行性能が高いのに燃費もいい車です。日本より海外での人気がある車としても知られています。
オデッセイ
オデッセイは、ホンダの大型車の中ではよく売れている車のひとつです。
価格(e:HEV車) | 419万8,000円〜 |
燃費(JC08モード) | 24.4km/L |
オデッセイのe:HEV車は、7人または8人乗りを選べます。大型車としては燃費がいい点や、高級感のある仕様などが特徴の車種です。
アコード
アコードはセダンタイプの上位車種で、ガソリン車はなくe:HEV車のみです。
価格(e:HEV車) | 465万円〜 |
燃費(JC08モード) | 30.0km/L |
インテリアには本革シートを使用しているなど、走り心地だけでなく内装にまでこだわっています。疲れを感じにくい着座姿勢になっていて、長時間のドライブでも乗り心地抜群です。
中古車も徐々に増えている
ホンダのe:HEV車は2020年頃から販売が始まっています。発売から時間があまり経っていませんので台数は限られていますが、中古車市場にも出回りつつあります。
これまでの出荷台数が多いフィットが中心ですが、ヴェゼルなど他の車種も少しずつ増えていますので、探してみましょう。
1モーター式従来型ハイブリッド搭載のホンダ車
ホンダには従来型の1モーター式ハイブリッドを使っている車種もありますが、1モーター式はすでに開発が中止されています。今後のモデルチェンジも期待されり1モーター式従来型ハイブリッドの車種を見ていきましょう。
シャトル
シャトルはコンパクトカーとして2019年に発売されました。2021年9月の国内出荷台数は33位で安定した需要があり、e:HEVへのモデルチェンジが期待されています。
フリード
フリードは2008年の発売以来、長い人気を誇る車種です。2021年には販売台数累計が100万台を突破しました。
2021年9月の国内出荷台数が7位とホンダ車の中で最も高く、e:HEVへのモデルチェンジが待ち遠しい車種です。
3モーター式ハイブリッドの開発は中止された
ホンダ車の中でも上位の車種に使われていたのが、3モーター式ハイブリッドです。NSXやレジェンドなど、700万円を超えるような車種に搭載されていました。
しかし、3モーター式ハイブリッドは開発中止が決まっていて、燃料電池車や電気自動車と親和性が高い2モーター式だけが残されます。
ホンダハイブリッドの主流はe:HEV! 使い方に合う車種を選ぼう
電気自動車が徐々に注目を集めてはいますが、給電スポットが少ないなどの理由から、ガソリンと併用できる車種を選ぶ人はまだまだ多いです。ホンダのe:HEVもハイブリッドと電気自動車両方の特徴を兼ね備えています。フィットやステップワゴンなど出荷台数が多い車種にも搭載されていることから、ホンダ車の主流になっていて、燃費もいい車種が多いです。
日常生活での使い勝手のよさなどからハイブリッド車を選択する人はまだまだいます。これから車を購入するなら、ホンダのe:HEVを搭載したハイブリッド車をぜひ候補に入れて検討してみてください。