先日行われた『キングオブコント』では、お笑いコンビ・空気階段が王者に輝いた。そのちょうど1年前に『キングオブコント』を制したジャルジャルは、これまでどのような時間を過ごしたのか。

福徳が「ゆとりができましたね。『決勝で戦えるネタを作る!』みたいな『キングオブコント』前の特有のピリピリ感もないですし。今後は自分たちがやりたいネタをやれるようになったのはデカいですね」と言えば、後藤も「マイペースを守りやすくなりました。今回のコントシネマもそうですけど、『キングオブコント』に優勝したことで僕らがやることに説得力が1つ乗っかりました。堂々とできますね」と話した。

公式YouTubeチャンネル「ジャルジャルタワー JARUJARU TOWER」は、今や登録者数が124万人以上。コント動画を量産し続けている。

コントを生み出し続ける現状について福徳は「“コント大好き”というわけではありません。“コントしかできない”という感じですね」と表現する。

「実は、優勝前より今のほうがたくさんネタ作っています。本当に、それしかできないというのが大きいです。僕らはコントしかできないんで。この1年、マジでコントしかやってないですね」(福徳)

後藤も「単独ライブやって、映像つくって、その合間で毎日コントをYouTubeにアップする。そんなこと続けていると、自ずとコントしかやってない1年になりますよね」と笑う。

ゆうに8000本を超えると言われるジャルジャルのコント数。それほどコント尽くしの生活で、コントに飽きないのか。そんな問いに福徳はあっけらかんと「とっくに飽きてます。でも、やっていることに対しては『おもろい』という感情が続いています。まぁ、僕らはコントしかやることがないんですよ」と答える。

2021年の年の瀬が迫る今、2022年の目標をたずねても福徳は「2022年も、ほんとうにコントだけ(笑)。まずコントやれればうれしいです。他にやりたいことは特にないです」と早くもコント漬けを宣言。

後藤も福徳に賛同しつつ、「海外の方にも見てもらえる機会を作りたいです」と話す。「海外の方にどれだけウケるのか知りたいです。僕らがアメリカとかどこかの国に行くのか分からないですけど、言葉が通じない、僕らのことを一切通じない相手に、僕らが面白いと思っていることがどれだけ通用するのかチャレンジしたいです」

とにかく話題はコント、コント、コント。2人とも語り口はあっさりしているが、コントへの底知れぬ執念すら感じる。コント漬けの日々を送るジャルジャルは、コント師としてさらなる高みを目指し、そして世間にコントの新境地を見せてくれそうだ。

■ジャルジャル
高校時代からの友人同士である後藤淳平と福徳秀介によるお笑いコンビ。2003年4月にコンビ結成。『めちゃ×2イケてるッ!』のレギュラーメンバーとして活躍。『キングオブコント2020』で13度目の挑戦にして悲願の優勝を果たした。YouTubeにも力を入れており、「JARUJARU TOWER」「JARUJARU ISLAND」「JaruJaru Japanese Comedy - EN. Channel」の3チャンネルを更新中。