アイスタットはこのほど、「若い世代に聞く『年金』に関する調査」の結果を発表した。調査日は2021年11月3日、調査対象はセルフ型アンケートツールFreeasyに登録している20~49歳・有職者の会員、有効回答は300人。

将来の年金受給額、8割超が「不安」

  • あなた自身の将来の年金受給額に不安がありますか(出典:アイスタットWebサイト)

誕生日月に送られてくる年金通知書「ねんきん定期便」の見方を理解できているか聞くと、「理解できていない」が42.7%を占め、「知らない・見たことがない」との回答も16.7%あった。一方、「理解できている」は40.7%と半数を下回った。

毎月の年金受給額を把握している人は全体の33%。年齢別にみると、「45~49歳」が37.7%と最も多く、若い層になるにつれて把握率が低くなる傾向がみられた。

将来の年金受給額については、80.3%が「不安(非常に不安含む)」と回答。老後の生活資金の考えについては、1位「年金」(58.3%)、2位「貯蓄」(52.0%)、3位「投資」(30.3%)と続き、「年金」を生活資金に考えている人は約6割に上ったものの、年金のみと答えた人は8.7%にとどまった。

年金を受け取る時期・金額の条件は、現在の年金受給者と比べてどうなると予想するか質問すると、「悪化すると思う」が圧倒的に多く76.0%。次いで「わからない」が11.0%、「現状維持」が10.3%と続き、「今より良くなっていると思う」はわずか2.7%だった。

少子高齢化社会により、若い世代の税金負担が増えることについては、「納得できない」が47.7%、「仕方ない」が45.3%、「当然だと思う」が7.0%と、賛否が二分する結果に。ただし、年齢別にみると、「納得できない」の回答割合は若い世代ほど多い傾向がみられた。