契約プランに応じたリース料金を月々支払うことで好きな自動車が借りられる「ホンダカーリース」。まとまった資金を用意できない人には便利ですが、利用条件や登録方法など不明点が多いと利用をためらうこともあるでしょう。

本記事ではホンダカーリースについて、選べる車種や契約プランなどをくわしくご紹介します。併せてホンダカーリースと似ている中古車クレジットや残価設定型クレジット(以下、残クレ)との違いもまとめました。

自動車の購入は無理かも、と諦めていた人にぜひ読んでもらいたい内容です。

  • 「ホンダカーリース」とは

    憧れの自動車に乗れるチャンスをぜひつかんでください

「ホンダカーリース」とは

ホンダカーリースは自動車の購入金額がなくても好きなホンダ車に乗れるシステムのこと。リース期間は6カ月から最大72カ月まで、1カ月単位で設定できます。

自動車の購入と所有者名義人は、融資やカーリース業務などを担うホンダグループのホンダファイナンス。ホンダカーリース利用者は使用者名義人となり、ホンダファイナンスに料金を支払うことで自動車が借りられます。

月々の支払いで新車に乗れる

ホンダカーリースを利用するにあたり、必要となるのは月々のリース料のみ。料金は契約時に設定したプランに応じて異なります。支払い額が毎月一定なので計画的な予算編成がしやすくなるでしょう。

維持費をリース料に組み込める

自動車を保有すると自動車税や保険料をはじめ、車検代や点検料など維持費が必要になります。契約内容によっては毎月のリース料に維持費も含められるため、支払いのタイミングや月々の出費に変動が生じず便利です。

リース料以外で支払う費用は駐車場代やガソリン代などのみ。一度に多額の出費が発生することなく、家計を圧迫しません。

再契約できる

リース期間満了後も同じ車両に乗りたいときは、ホンダカーリースを再契約するだけ。今までリースしていた自動車を再び運転して遠くへのお出かけやショッピングなどに利用できます。契約を終了するときには自動車を返却すれば手続完了です。

全車種対応

ホンダカーリースの対応車種はホンダ車すべてです。N-BOXやN-WGNはもちろん、軽トラックのアクティ・トラックもリースできますよ。自動車のタイプおよび装備品の選択も自由なので、利用シーンや想定乗車人数などに適したホンダ車が借りられます。

ボーナス払いに対応

ホンダカーリースでは、賞与のタイミングで月額料金に一定額を上乗せして支払うボーナス併用払い契約が可能です。回数は年2回で、法人および自営業者は利用できません。

ボーナスのある月にリース代を多く設定することで他の月に支払う料金が抑えられるので、ひと月あたりの負担が軽くなります。毎月の出費を抑えたいときに役立つ契約内容です。

法人も利用できる

ホンダカーリースは法人または自営業者との契約にも対応しています。新車や中古車の購入費用が手元になく、業務用車両をリースしたいときにおすすめです。

法人にとっては、面倒な経理処理の手間が軽減する点も嬉しい特徴のひとつ。自動車購入時の固定資産への計上や資産除却などの対応は不要で、月々のリース代を丸ごと損金処理できます(※資産計上が必要な契約もあります)。

  • 「ホンダカーリース」とは

    プライベートでもビジネスでも利用できます

「ホンダカーリース」で選べるプラン

ホンダカーリースを契約する上で選択できるプランは、ファイナンスリースとメンテナンスリースの2種類です。プランは月々の支払い金額に大きく関係します。

ファイナンスリース

ファイナンスリースを選択したケースでは、リース料に納車費用や自賠責保険料などが含まれます。車検やオイル点検といったメンテナンス費用は必要に応じてその都度支払うため、月々のリース料は安く抑えられるでしょう。

メンテナンスリース

メンテナンスリースはファイナンスリースプランで支払うリース料に、メンテナンス費用を合わせたプランのこと。月々の負担額をできるだけ固定したいときに適しています。

点検と車検のタイミングでハガキが届くサービスはメンテナンスリースのみ適用。ホンダカーリースを申し込んだ店舗で対応してもらえます。

違いは点検や修理費用の有無

リース料に含まれる費用のうち、メンテナンスリース限定なのは定期点検や車検など4種類。道路サービスへの加入は両方とも任意です。対人や対物など任意保険の付帯は必須ですが、支払い方法はリース料とセットまたは別払いから選べます。

・ファイナンスリースとメンテナンスリース共通
車両・付属品、登録 / 届出・納車諸費用、自動車諸税、自賠責保険

・メンテナンスリースのみ
定期点検、継続車検、タイヤ・オイル類交換、一般修理

  • 「ホンダカーリース」で選べるプラン

    毎月の予算を考慮してプランを選択しましょう

「ホンダカーリース」利用までの流れ

ホンダカーリースはホンダの実店舗で申し込むことで利用できます。複雑な手続きはないので、誰でも簡単に契約できますよ。

申し込み

申し込み手順は商談のタイミングで、スタッフにホンダカーリースを利用する旨を伝えるだけです。リースする車種も申し込み時に選択します。

納車

申し込み終了後、リース審査を通過したら契約は完了です。車両登録など必要な手続きを終え、納車となります。

メンテナンス

リース期間中に定期点検や車検などの時期を迎えたら、自動車のメンテナンスを依頼しましょう。メンテナンスリースを選択した人は、ホンダカーリース契約の申し込みを行った店舗でメンテナンスしてもらえますよ。

期間満了

リース期間満了のタイミングで、自動車の乗り換えまたは継続利用を選択します。乗り換え希望の手続きは別の新車をリース契約し、今まで利用していた車両を返却・契約満了すれば終了です。同じ自動車を引き続き利用するケースでは、再度リース契約するだけで継続できます。

  • 「ホンダカーリース」利用までの流れ

    忘れずスタッフにホンダカーリース利用希望と伝えましょう

リースとクレジットの違い

ホンダではカーリースと似たプランとして、クレジットと残クレがあります。

クレジット

クレジットは毎月の支払い額と回数を4種類の方法から選択するプランです。契約期間は最大7年。選べる返済方法は支払い金額または回数を指定するパターンの他、一括払いや金額変動型もあります。

クレジットは新車が対象ですが、中古車の場合は据置クレジットが適用。最終月に一定額を返済することで、毎月の負担を少なく抑えられます。契約期間は1~5年で、最終月の支払いは一括またはクレジットの再契約、車両売却の3パターンです。

なお中古車を対象としたクレジットにはもうひとつ、ホンダクレジットがあります。据置クレジットと比較して支払い総額が割安になるプランで、契約期間は最大6年です。

残クレ

残クレは最初に自動車の買取保証額(残価)を決めておき、車両価格から残価を引いた残りの額を月々支払うプランのこと。契約期間は主に3・4・5年の間で設定できます。支払い最終月には新車への乗り換えと継続利用、車両返却から自由に選択可能です。

主な違いは車種と支払い回数

ホンダカーリースはホンダ車の全車種が対象である一方、クレジットは新車、据置クレジットは中古車限定です。残クレはNSXやN-VAN、アクティ・トラックなどの車種には適用されません。

カーリースとクレジットの違いは支払い回数にも。ホンダカーリースは最大72カ月(6年)でホンダクレジットと同じですが、新車が対象のクレジットは最大84回(7年)。据置クレジットと残クレは最大60回(5年)です。カーリース以外のプランは月々の支払金額を最低価格の3,000円に設定できるので、毎月の費用が抑えられます。

乗り換え頻度やライフプランなどを考慮した選択を

ホンダカーリースは各種契約プランの中で最も支払い年数を長く設定できるため、長期にわたって同一車両を利用したい人に適しています。リース料にメンテナンス費を含めれば支出管理に役立ちますし、満了時に車両価格の残価を支払う必要もありません。無駄なコストを抑え、利用分だけ支払う乗り方を実現できます。

クレジットは月々の費用負担を3,000円と安く抑えられるため、住宅ローン返済や子供の養育費がかかる家庭には嬉しいところ。まとまったお金が用意できず自動車のグレードを落とさざるをえない人でも、金額や支払い期間などによっては希望の車種に乗れる可能性があるでしょう。

  • リースとクレジットの違い

    乗りたい車種やライフプランなどを考えた上で利用しましょう

「ホンダカーリース」は新車を一括購入できない人の味方

ホンダカーリースは毎月決まった金額の支払いによって、好きな新車を利用できる制度のこと。対象はホンダの全車種で、メンテナンス費を月額料金に組み込めるプランもあります。契約期間は最低6カ月から最大72カ月まで1カ月単位で選択でき、個人契約ならボーナス払いも可能です。

ホンダカーリースの利用はホンダの実店舗での申し込みが必要。リース審査を通過したら新車が納品され、カーライフの開始です。中古車クレジットや残クレと似ていますが、対象車種や契約満了時の支払方法などが異なるので注意しましょう。