お笑い芸人・志村けんさんの半生を描くフジテレビ系スペシャルドラマ『志村けんとドリフの大爆笑物語』(12月放送)で、ザ・ドリフターズを演じるキャストが10日、発表された。

  • (左から)加治将樹、勝地涼、山田裕貴、遠藤憲一、松本岳=フジテレビ提供

すでに発表されている志村さん役の山田裕貴のほか、いかりや長介さんを遠藤憲一、加藤茶を勝地涼、高木ブーを加治将樹、仲本工事を松本岳が演じる。

そんな5人のメンバーによるメインビジュアルも完成した。ザ・ドリフターズといえばやはり“法被(はっぴ)”と“ハチマキ”。それぞれが演じるキャラクター、そして画面から飛び出てくるようなメンバーの勢いを感じ取ってほしいという思いを込めて、作成されたビジュアルだ。

ドラマは、志村さんがコメディアンになることを決意し、いかりやさんの元を訪れ、1968年、高校卒業間際にバンドのボーヤ(付き人)として携わるところから始まる。見習い時代の修業の日々、そして1974年にメンバーの一員となってから1990年代までの、想像を絶するような過酷なスケジュールや、人気の裏に隠された挫折と苦悩、葛藤を描く。

また、毎週行われていたネタ会議の様子や、徐々に築かれていく加藤との友情も明らかに。そして今まで表には出ることのなかったメンバーとのやりとりや、いかりやさんとの関係など、今回のドラマ化にあたって、取材して初めてわかったことも描かれる。

さらにドラマには、当時人気を博した『8時だヨ!全員集合』(69~85年、TBS系)や『ドリフ大爆笑』77年~、フジテレビ系)の懐かしい場面も登場。今回発表となったザ・ドリスターズメンバーのキャストによる、『ドリフ大爆笑のテーマ』や『ドリフのズンドコ節』、また、名作と言われる数々のコントシーンにも注目だ。撮影はすでに終了している。

コメントは、以下の通り。

■遠藤憲一
「小学校時代、ザ・ドリフターズは見ていたのですが、まさか自分がいかりや長介さんを演じるとは予想もしていなかったので、びっくりしました。強面(こわもて)というところと年齢的なところが起用理由でしょうか。当時、ご本人たちがアドリブでやっていたことを台本に起こして、それを自分たちが演じることはなかなかない難しい経験でした。いい意味でナンセンスなものを作るのが上手な福田監督が、この作品をどのように仕上げていくのか?自分もできあがりが楽しみなので、視聴者の皆さんと一緒に、今から放送を楽しみにしています」

■勝地涼
「今回のお話をいただいた時は、とにかくテンションが上がりました。(実際の放送は)自分の世代とはちょっと違うんですが、再放送やスペシャルを見て育ったので。“加トちゃん”という呼び方も、みんなに親しまれている呼び方ですし、僕自身、加藤さんが大好きなので、是非やりたいと思いました。撮影中は、山田君となるべく一緒に過ごすようにして、その時間を大事にしようと心がけました。いかりやさんのセリフに“来週もまた、一生懸命頑張ります!”とありますが、その精神で僕たちもこのドラマに挑んだので、そこが伝わるといいなと思います」

■加治将樹
「お話をいただいた時は、“是非やりたい!しかも福田組なの?”という驚きとうれしさで、大イベントに参加できるような感覚でした。高木さんはのんびりしているようなイメージがあるんですけれど、キレがあってリズム感が良い方なので、演じるに当たってそこは意識しました。『ドリフ大爆笑』のオープニングシーンは、一視聴者として子どもの頃から見ていたので、収録の時は、そこに立つことができた幸福感と興奮で、夢の様な時間でした。撮影が終わった時には“役者をやっていてよかった”と本当に思うことができた作品です」

■松本岳
「皆さんが知っていて今もご活躍されている国民的スターの仲本工事さんを、僕みたいな未熟者が演じるというのは恐縮な限りだと思っています。今回、事務所の大先輩である志村けんさんとザ・ドリフターズの皆さんの作品に携わることができ、本当に光栄な一方で、当初は不安を通り越して恐怖感がありました。そんな中、ドリフメンバーの皆さんにご報告に伺った際に“ドリフはドリフにしかできないんだから、君なりの仲本工事をやり切ってください”という仲本さんからの激励や、加藤茶さんからの“(仲本さんは)のんびり屋に見えてちょっと格好つけてるところあるからな(笑)”というアドバイスを胸に演じさせて頂きました。楽しんで見て頂けるとうれしいです」

■編成・安永英樹氏
「遠藤憲一さんの立ち居振る舞い、強面(こわもて)だけどどこか憎めないその顔つき。いかりや長介さんを演じていただくには遠藤さんしかいないと思い、お願いしました。実際の撮影現場でも、在りし日のいかりやさんの姿に重なって見えることが何度かありました。加藤さんの軽妙なセリフ回しと、フットワークの軽さ、そして時折見せる芯のある表情。その役を演じるのには幅広い演技力が問われるのですが、いろいろな役を常に器用にこなされる勝地涼さんでしたらと思いました。高木ブーさんは、不思議な雰囲気と魅力を持つ方ですが、個性的なお芝居を得意とする加治将樹さんならと、そして、仲本工事さんのマイぺースなところを松本岳さんならしっかりと表現してくださるだろうと思い、それぞれお願いしました。皆さんが演じるドリフメンバーが繰り広げる抱腹絶倒のやり取りとコントを楽しみにしていただければと思います」

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