ここでいきなり、「おい! 相変わらずお前らは話がつまんねえな!」と荒げた声と共に、仮面ライダーアマゾンアルファ/鷹山仁を演じた谷口賢志がサプライズ登場し、「マジで!?」と俊藤たちを心底驚かせた。谷口は「みんなが悪口言うかと思って待ってたのに、すげえ褒めてばっかりだから出て来づらかった」と言って、ニッコリ笑顔を見せた。
サプライズが大成功を収めたことについて谷口は「最初、みんなと別な控室があると思っていたら、控室がなかった。みんなと会っちゃダメっていうから、外の公園に1人で待ってたんだよ。お客さんにも見つかっちゃいけないって、離れたところにいた。こんな仮面ライダーいる!? でも久しぶりに会ってうれしいねえ。お酒飲みたいね(笑)」と、ハイテンションでマシンガントークを炸裂させた。
谷口は駆除班メンバーについて「本来のヒーロー作品なら、変身する者(仮面ライダー)が何らかの問題と立ち向かい、解決していくものですが、『アマゾンズ』では鷹山仁と水澤悠の2人が問題なんですよね。仮面ライダー2人がいろいろな問題提起をして、それに答えてくれるのがこのメンバー(駆除班)です。『アマゾンズ』は駆除班が主役だと思っています。だからキャリアも実力も兼ね備えた人がしっかり選ばれた。石田監督も最初から、変身するヤツは何しても目立つんでどうでもいいんだ、駆除班を目立たせると言っていました。そのつもりで、みんなも台本のセリフも自分たちで考え、好きに変えたりしていた。駆除班の視線が、視聴者の方々の気持ちにつながっていた。さっきケンカばかりしていたと言われましたけど、僕としては“食われる”と脅威を感じていました。駆除班のみんなに持っていかれるという危機感があったからこそ、ぜってえ負けねえぞ、もっと問題を大きくしてやる!という思いでやれました」と、良い意味で駆除班に刺激を受けながら鷹山仁を演じられたことが、『仮面ライダーアマゾンズ』の魅力につながったと、真剣な表情で語った。
『仮面ライダーアマゾンズTHE MOVIE 最後ノ審判』は、まさに鷹山仁の最後の戦いが描かれ、完結感の強いエピソードとなった。しかし今もなお、『仮面ライダーアマゾンズ』の新しい物語を観てみたいと願うファンの思いも確かに存在している。もし『仮面ライダーアマゾンズ』の新作が作られるなら、どんな形で参加したいか?という質問について、谷口は「七羽さん(泉七羽/演:東亜優)と鷹山仁が出会ったころの出来事を描くスピンオフを……みたいな話もありましたが、どうせ新しい『アマゾンズ』を作るのなら、もう一度鷹山仁が復活して、こんどは駆除班に“駆除”されたいと思っているんです。仁が守りたかったのは人間ですし、人間が最後に勝ってほしいなと。シーズン2では駆除班のみんなともバラバラになっちゃったし、もう一度会いたいなって思ったのもありますね……Amazonプライムさん、よろしくお願いします!」と、思い入れたっぷりにコメントした。田邉も「それいいですね。駆除班の4人が主演のスピンオフで!」と谷口のアイデアに強く賛同し、駆除班をメインにした『アマゾンズ』スピンオフ作品を全員が熱望した。