就職を希望する企業や業界に対して、熱心に研究を行う就活生は多い。また、OB訪問や説明会・セミナーへの参加などを通じて志望先への理解を深めていくことも、就職活動においては必須といえる。

ただ、これらはあくまでも会社の外側から見た情報。思い描いていた企業のイメージと実態とのギャップを埋めるためにも、企業や業界での「仕事体験」を通じて志望先への理解を深めていくインターンシップは極めて有効だ。

そこで今回は、社会人の先輩であるマイナビニュース男女会員509人を対象にアンケート調査を実施。「インターンシップ中、驚いたことや意外に思ったこと」などを聞いた。現在、就活中の人にとっても、きっと参考になるはずだ。

  • インターンシップ中、驚いたことや意外に思ったことって?

Q.学生の時、インターンシップに参加したことはありますか?

「はい」(39.3%)
「いいえ」(60.7%)

Q.インターンシップ中、驚いたことや意外に思ったことなどはありましたか?

「はい」(81.5%)
「いいえ」(18.5%)

Q.インターンシップ中、驚いたことや意外に思ったことについて具体的に教えてください(自由回答)

■「職場の雰囲気や人間関係」

・「従業員の雰囲気が良くて、上下関係があまりない」(31歳男性/エステティック・美容・理容/販売・サービス関連)
・「思ったより根を詰めて仕事をやっているのではなく、コミュニュケーションを大事にしていた」(44歳男性/サービス/その他技術職)
・「レストランで働くスタッフたちのチームワークが素晴らしかった」(43歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「社会人はピリピリしているイメージが強かったです。怖いイメージがありましたが、社員の方たちは和気あいあいと仕事をされていました」(45歳男性/その他/専門職関連)
・「単純な業務でしたが、いろんな人と触れ合いやりがいを感じました」(49歳男性/医療・福祉・介護サービス/その他・専業主婦等)
・「年齢層に関係なく若い人が指揮をとり、活躍していて驚きがあった」(49歳男性/総合商社/事務・企画・経営関連)
・「もっとがつがつとした競争社会だと思っていたのが、社員の方の協調性ある仕事ぶりに驚いた」(45歳女性/通信関連/事務・企画・経営関連)
・「それぞれの職場にもよると思うが、職員の年齢が離れていてもすごく仲良さそうだった」(32歳女性/医療用機器・医療関連/専門サービス関連)
・「男性の多い職場のイメージがあったが、意外と女性が活躍していた」(39歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/事務・企画・経営関連)
・「発言内容の論理的整合性がめちゃくちゃでも、なぜか周囲から責められない人がいたこと。複雑な人間関係があったらしい」(35歳男性/教育/専門サービス関連)
・「意外と気楽に、リラックスして仕事をしている人がたくさんいて、驚きました」(48歳女性/食品/営業関連)
・「みな無言で、私語なく黙々と仕事だけをしているイメージを持っていたが、時々談笑したりしてコミュニケーションを取りながら仕事をしていた」(49歳男性/電力・ガス・エネルギー/メカトロ関連技術職)
・「2つの会計事務所に行かせてもらったのですが、真逆と言っていいほど違いがあることに驚きでした。事務所の所長さんの色でこんなにも変わるんだと、当時は印象に残りました」(36歳男性/不動産/専門職関連)
・「タバコを吸いながら仕事をされていた」(47歳女性/広告・出版・印刷/事務・企画・経営関連)
・「部署間で険悪な雰囲気があった」(44歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)

■「仕事内容」

・「名前の知れたメーカーでも、作業自体は意外と地味だった」(48歳男性/精密機器/メカトロ関連技術職)
・「華やかな仕事だと思っていたけど、意外と力仕事が多い」(35歳女性/専門店/販売・サービス関連)
・「華やかな仕事だと思っていたが、事務的な仕事が多く驚いた」(35歳男性/輸送用機器/販売・サービス関連)
・「製鋼所の中に入るのは初めてで、イメージとは違い繊細な作業をされていた」(47歳男性/精密機器/その他技術職)
・「どの仕事でも、意外とコツをつかむのが難しいことがわかった」(33歳男性/その他電気・電子関連/事務・企画・経営関連)
・「意外と人が少ない。手作業かなと思っていたことが、自動化されているのが多くてびっくりした」(39歳女性/ガラス・化学・石油/その他技術職)
・「アパレルというと職業的に仕事が忙しいイメージでしたが、意外と時間に融通がきく環境なのだと思いました」(42歳男性/ホテル・旅館/その他・専業主婦等)
・「意外と楽しくてやりがいがあることに気づき、今はインターンシップ先で働いています」(28歳男性/官公庁/公共サービス関連)
・「プログラマーの方の処理の速さ。機転が効くというか、同時に複数作業をこなしてました。しかも俺らの指導も同時に」(36歳男性/建設コンサルタント/メカトロ関連技術職)
・「初めは興味がなかったが、仕事を学んだことで面白いことなど発見できた」(36歳男性/建設・土木/技能工・運輸・設備関連)
・「旅行のプランを一つ練るのにも、周囲の交通状況や季節ごとの天候などを考えなかればいけないと知って、こんなに大変だと思わなかった」(42歳男性/食品/営業関連)

■「インターンへの接し方」

・「思っていた以上に、担当者各人に親身に、丁寧に接してもらえたこと」(48歳男性/教育/専門サービス関連)
・「インターンシップという名のイベントなのに、実質は選考だったことに驚きました」(47歳女性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「失敗しても、それが採用に大きく影響することはなかったこと」(36歳女性/銀行/事務・企画・経営関連)
・「私よりも始末書提出したくらいのひどいミスをした人がいるのに、インターンシップが継続されたこと」(38歳女性/その他/事務・企画・経営関連)
・「上司との距離が近い職場だったので、気軽に話かけられて戸惑ってしまった」(45歳男性/精密機器/技能工・運輸・設備関連)
・「言葉遣いや挨拶等の当たり前のこと以外にも、ほかのメンバーへの対応や発言内容もチェックされてることが分かった時」(30歳女性/建設・土木/事務・企画・経営関連)
・「ある種の体験業務みたいな感じで、軽く内容を紹介される程度と思っていたのに、意外と踏み込んで仕事をする形になった」(40歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「仕事量の多さに驚いた。覚えることがとても多いし、スピードも求められて、アルバイトの経験はあったが予想外の仕事内容で心が折れた。厳しい現実を知った」(45歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「思っていた以上に、自主的に仕事を任されたなと思いました。参加前はあれをやれ、これをやれと細かい指示を受けて作業に取り掛かるイメージをしていたので」(31歳男性/コンピューター機器/IT関連技術職)

■「その他」

・「社会人としてのマナーの複雑さ」(27歳男性/フードビジネス/販売・サービス関連)
・「2年目3年目でも、リーダでやっている人がいた」(47歳女性/コンピューター機器/IT関連技術職)
・「結構、年配の方が現場の営業をやっていること」(41歳男性/通信関連/営業関連)
・「営業時間が終わっても、みんな帰ろうとしなかった」(41歳男性/その他/事務・企画・経営関連)
・「公務員なのに、たくさん残業していた」(37歳男性/)流通・チェーンストア/販売・サービス関連
・「一般的な評判と、中に入ってみてからの業績が違った」(46歳男性/医療用機器・医療関連/その他・専業主婦等)
・「海外では9月が新年度の初めであることが当たり前のところが多く、9月に人事異動が行われ昨日までいた人が突然いなくなったり、新しい人がいたりして驚いた」(33歳男性/教育/専門職関連)
・「すごく意識が高い人たちが多くて、圧倒されました。正直、自分は適当にインターンシップに参加しただけなんで」(36歳男性/教育/公共サービス関連)

■総評

調査の結果、マイナビニュース会員のうち、学生の時にインターンシップに参加したことがある人は全体の約4割、39.3%となった。インターンシップ中、驚いたことや意外に思ったことなどが「ある」と回答した人は、81.5%。実に8割以上が、驚きや意外性を感じていたことがわかる。

驚いたことや意外に思ったことの主なものとしては、「職場の雰囲気や人間関係」「仕事内容」「インターンへの接し方」などが挙がった。

「職場の雰囲気や人間関係」では、職場が思ったよりもリラックスしており、和気藹々とした雰囲気で仕事を進めている様子や、チームワークの良さを好感する声があった。一方で、一部には「部署間で険悪な雰囲気があった」ことを指摘するコメントも見られた。

「仕事内容」では、一見華やかなイメージとは裏腹に実際には事務作業が多かったり、力仕事がメインだったりと、意外に地味だと感じるケースがあった。また、想像以上に自動化されていたり、予想より融通が効いたりと、インターシップならではの発見があったという報告もある。中にはインターンシップ中にその仕事に面白さややりがいを見出して、実際にその会社に就職したという人もいた。

「インターンへの接し方」は、「思っていた以上に仕事を任された」「失敗してもさほど影響がなかった」「実は選考を兼ねていた」「単なる労働力だった」など、様々な声が寄せられている。こちらは、迎え入れる企業側のインターンシップに対する考え方が大きく影響する部分かもしれない。

「その他」では、「予想外に残業が多い」や「若い人がリーダーをやっている」「年配の人が前線に立っている」「意識が高い人たちが多い」などの意見もあった。インターンシップに参加する学生たちは、かなり細かく企業の内情を観察しているようだ。

インターンシップは、企業にとって有望な学生を選考する場であると同時に、学生にとっても自身に相応しい、やりがいを感じられる企業を見つける機会でもある。今回は、そんな学生と企業とを繋ぐインターンシップのあり方について、改めて考えさせられるアンケート結果となった。

調査時期: 2021年9月13日
調査対象: マイナビニュース20~40代男女会員
調査数: 509人
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません