2021年10月14日に衆議院が解散、同月31日に衆議院総選挙の投票が始まる中、"かいさん"総選挙つながりで注目を集めたのが「はるか(@haruka1979)」さんのツイッター投稿でした。

  • 画像提供:はるか(@haruka1979)さん

豊浦町【海産】総選挙が気になる!(@haruka1979)より引用

本当の総選挙さながらの雰囲気、コメント、そして……ウニ? ホタテ? ボタンエビ?

なんとこちらは北海道豊浦町で行われる「解散総選挙」ならぬ「海産総選挙」。豊浦町で水揚げされる代表的な海の幸たちが立候補し、人気No.1の座を巡って争います。

この投稿には「ブリに1票!」「ボタンエビに1票入れさせていただきました」「ホタテに1票かな」「男は黙って、ウニ」など各候補者への投票コメントが多数、混戦の模様です。

また「こんなに有権者を迷わすとは」「どこに投票したらいいんだー!」「うぅむ、投票用紙が8枚欲しい」などまだまだ投票先に迷っている人も多いようです。

他には「ウニのトゲのない社会を目指すというのが好きです」「各候補しゃれが利いていて甲乙つけ難い」「サケの明るく回遊できる社会へ、に惹かれましたー」「言葉のチョイスが最高ですね」などユニークな候補者コメントにも注目が集まっているようです。

海産総選挙とは

今回の第2回海産総選挙に関して企画・運営を行う、「噴火湾とようら観光協会」の田中博子さんにお話を伺いました。

――海産総選挙の開催は4年ぶりと聞きましたが、2017年に実施された第1回はどのような結果だったのでしょうか?

田中さん: 第1回には、10種類の海産物が立候補しました。1位から順に、ホタテ、ウニ、カキ、ボタンエビ、毛ガニ、アワビ、ツブ、サケ、ヒラメ、カレイの10種です。豊浦町の特産品・ホタテ(752票)が2位のウニ(387票)にダブルスコアの差をつけて圧勝しましたね。

――第1回と比べて今回の第2回で変わったことはありますか?

田中さん: 今回は8種類の海産物が立候補しました。ホタテ、ウニ、カキ、ボタンエビ、毛ガニ、サケ、ブリ、ヒラメ&カレイの8種です。

前回下位に沈んだカレイとヒラメは今回、「カレイ・ヒラメ」の統一候補として上位を狙っています。ブリはここ数年噴火湾での水揚げが増えており、新人として立候補しました。

――今回の企画に対しての反響など教えてください。

田中さん: 全国各地の方から投票してもらっています。沖縄や、海外の台湾などからも投票がありましたね。また、町内の漁師さんや漁協職員さんから「面白い企画だね!」と声をかけていただき、とてもうれしく感じています。

――最後に有権者の皆さまへアピールお願いします!

田中さん: ホタテで有名な豊浦町は、他にもたくさんの海産物が取れる、とても豊かで素晴らしい町です。そのことを全国のみなさんに知っていただきたいと思います。もちろん、衆議院の解散総選挙にもしっかり投票してください!

豊浦町の海産総選挙は衆院選の解散総選挙と同じ10月31日から投票開始。20日から30日までは期日前投票も受け付けているそうです。ネットから投票することができるので、あなたの好きな立候補者に投票してみてはいかがでしょうか。