リクルートは10月13日、旅行情報誌「じゃらん」が実施した「ご当地パン」に関する調査結果を発表した。調査は9月7日~8日、47都道府県在住の20代〜50代男女1,030名を対象にインターネットで行われた。
同調査では、編集部おすすめの全国各地のご当地パンの写真などを提示し、あてはまるものを3つまで選択してもらった。
その結果、「じゃらん 全国発売してほしい!ご当地パンランキング」1位は、静岡県「ハリスさんの牛乳あんぱん」(平井製菓)だった。初代米国総領事が、日本で初めて下田の地で牛乳を飲んだことに由来したあんぱんで、かわいいきのこの形が特徴的。実は和菓子店でつくられていて、牛乳を練り込んだしっとり生地に、自家製のこしあんとソフトバターがベストマッチ。地元でも愛されている一品となっている。
2位は高知県の「ぼうしパン」。パン生地にカステラ生地をかけて焼いたキュートな帽子形のパン。中でも「永野旭堂本店(リンベル)」が有名だが、その他の店舗でもクリーム入りや、かぶれそうなビッグサイズのものが販売されるなど、高知県ではポピュラーな商品となっている。
3位には、福島県の「クリームボックス」がランクイン。郡山市民が愛してやまないご当地パンで、厚切りの食パンに真っ白なミルク風味のクリームがたっぷりと乗っかっている。元祖は「ベーカリー ロミオ」。市内のパン屋さんの定番商品ながら、県外ではほとんど見られない一品で、箱入り(200円)はJR郡山駅構内の三万石郡山駅おみやげ館にて数量限定で販売されている。
続いて、うす塩味のポテトチップスをキャベツとマヨネーズで和えた神奈川県の「ポテチパン」が4位、食パンの中にたっぷりのあんこを混ぜ込んだ兵庫県の「あん食」が5位、たっぷりのミルククリームを牛乳を練り込んで焼いたふわふわのパンでサンドした長野県の「牛乳パン」が6位にランクイン。
以下、たくあんのマヨネーズ和えをふっくら焼き上げたコッペパンで挟んだ滋賀県の「サラダパン」が7位、絶妙な厚さのイギリス食パンにこだわりのマーガリンとグラニュー糖をサンドした青森県の「イギリストースト」が8位、少し硬めの生地にチョコレートをコーティングした福岡県の「マンハッタン」が9位、新潟県産コシヒカリの米粉を使用したもっちりパンに笹だんごをまるごと1個包んだ新潟県の「笹だんごパン」が10位にランクインした。
【番外編】味が気になるご当地パンベスト3
同調査では、パッケージなど見た目の印象やネーミングからは想像ができないご当地パンも紹介されている。ベスト3は以下のとおり。
1位は、米粉と昆布でつくられ、昆布のうま味がギュっと詰まった富山県の「昆布パン」、2位は、地元熊本県産「葉ネギ」のシャキシャキ感を残しつつ、オリジナルソースで味付けされた惣菜パン「ネギパン」、3位は、ピーナツクリームがサンドされ、その断面がシマ模様の沖縄県「ゼブラパン」となった。