俳優の菅田将暉が主演するフジテレビ系月9ドラマ『ミステリと言う勿れ』(来年1月スタート、毎週月曜21:00~)のレギュラーキャストとして、尾上松也、筒井道隆、遠藤憲一の出演が決定した。

  • (左から)尾上松也、遠藤憲一、筒井道隆=フジテレビ提供

菅田演じる天然パーマがトレードマークの主人公・久能整が、淡々と自身の見解を述べるだけで難事件や人の心の闇を解きほぐしていく同ドラマ。

久能を事件捜査に巻き込む新人刑事・風呂光聖子(伊藤沙莉)と同じ大隣署所属の若手巡査・池本優人を演じるのは尾上。池本はお調子者で署内のムードメーカー的存在。プライベートでは第1子出産を控えてナーバスになっている妻の扱いに手を焼いている。事件の解明もさることながら、整の多岐に渡る知識や既成概念を覆す独自の思考によって家庭不破まで改善され、その後も公私に渡って整にアドバイスを求めるようになる。

同じく大隣署所属の警部・青砥成昭を演じるのは、主演した『君といた夏』(94年)以来27年半ぶりに月9レギュラー出演となる筒井。冷静沈着で頭が切れ、部下からの信頼も厚い青砥だが、実は過去に誤認逮捕によるえん罪事件を起こした過去がある。整と関わったことでこれまで正しいと信じて来た自身の考えに疑問を持ち、今一度過去の事件と向き合うことになる。

そして、遠藤が演じるのは大隣署の警部補・薮鑑造。家族やプライベートよりも仕事を第一優先に生きて来た薮は、署内では仕事の鬼、刑事の鑑と呼ばれている。妻と一人息子を事故で亡くしているが、その際も捜査現場を離れられず、みとることができなかったという悲しい過去をもつ。薮もまた、整と出会ったことで、人生が大きく変わっていくのだが…。

コメントは、以下の通り。

■尾上松也
今回の作品は今まで共演したことのないみなさんとのお仕事ということもあって、すごくワクワクしました。池本はどちらかと言えばムードメーカーのような、明るい刑事です。ですが、ドラマでは刑事としての真っすぐさというところは表現しようと。決していい加減な仕事をしているのではないという、そこにひとつの芯が通っているキャラクターとして演じようと思いました。
(菅田と共演してみて)僕は初共演になるのですが、演じていてとてもやりやすいというか、ストレスを感じることが全くない方です。収録の合間には、笑いの輪に入っているのですが、ふと気がつくと菅田さんは監督ととても真剣に話合っていて…。そういう切り替えもサッとできてしまうのもすごいと思いました。整の独特な空気感とテンポが醸し出す物語に、ぜひ惹(ひ)き込まれてください。

■筒井道隆
いただいた台本がすごく面白く、また原作も興味深い作品でしたので、これはぜひ出演させていただきたいとお受けしました。僕も整のように論理立てて考えたり、論破するのも好きなので…好きって言うのも変ですけど、そういう思考の人間なので、すごく共感できました。
(菅田と共演してみて)すごい方だと思いました。収録初日にお会いした時は、菅田くんは風貌から原作の整のイメージ通りで「あっ、こういうストイックなアプローチで演じるのか」と。
コロナ禍で、一見ホワッとした感じの整の言葉、繊細な分析や気づきに共感できると思います。イジメや虐待についての難しい問題などもストーリーに出てくるんですが、整のグローバルな考え方から違う視点に“気づくこと”の大切さを、ぜひ感じていただきたいです。

■遠藤憲一
最初にいただいた台本を読んだのですがビックリしました。全てのト書きや“…”、隅々までちゃんと意味がある、相当高度な台本だったので、まずそこに感動して、ぜひ出演したいと思ったんです。主人公の久能整が話す一言、一言が胸にズキンとくる…家族との向き合い方とか、自分にもそういうところがあるのかなぁ?と、かなり突き刺さりました。整が普段の僕たちが見過ごしがちで、考えたこともなかったような心の中を見透かしてくるような?これは視聴者の方にも、きっと共感していただけるのではないかと思います。
(菅田と共演してみて)菅田くんは、心がとてもデリケートだということが体からにじみ出すような人ですね。だからこそ、芝居でも歌でも国民的スターになっちゃう、本当に稀有(けう)な存在なんだと思います。僕は父親のような気分で「がんばってるなぁ」と菅田くんを見ていました。

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