結婚祝いの相場を知りたいという人は多いのではないでしょうか。相手が職場の人の場合はとくに、失礼がないようにしたいものです。

結婚祝いの相場は、結婚する人とどのような関係なのか、結婚式に出席するのかなどで変わってきます。また、プレゼントを渡す場合や、そもそも式なしの場合にも変わります。

今回は、こうした結婚祝いの相場についてケース別にご紹介。おめでたい場で失礼のないよう、大人のマナーをしっかり把握しておきましょう。

  • 相手ごとの一般的な相場

    結婚祝いの相場を知って失礼のないようにしましょう

結婚祝いの相場とは

そもそも相場とは、世間一般で妥当とされている程度のことです。金額の受け取り方は人それぞれで、あまりに少ないと失礼だと受け取られ、また仲間のなかで一人だけ金額が少ないと相手に無用な疑念を抱かせてしまいます。

結婚祝いの金額は自分で決めるのではなく、世間の常識に沿った金額を渡すことがマナーだとされています。

結婚祝いの相場を知るポイント

結婚祝いの相場はだいたい次のような項目で決まります。

  • 相手とどのような関係か
    結婚祝いを渡す相手が職場の人、甥や姪といった親族、兄弟、友人などによって相場は変わります。

  • 結婚式に出席するかどうか
    結婚式に出席する場合と、出席はせず結婚祝いだけを贈る場合とでも変わります。また、そもそも式なしの場合もおのずと変わります。

  • プレゼントを別に渡すかどうか
    結婚祝いには、現金とプレゼントのどちらも含まれます。プレゼントを渡したいと思ったら、現金からプレゼント代を差し引くのが一般的です。

  • 金額は偶数にしない
    結婚祝いの金額は、1、3、5、7などできるだけ奇数にします。2、4などの偶数は割り切れるため、結婚といったおめでたい場にはそぐわないとされているからです。

結婚祝いの相場_相手別

結婚祝いの相場を、相手別に見ていきましょう。

1)職場の人、友達

結婚祝いを贈る人でいちばん多いのが、職場の人や友達ではないでしょうか。相場は2万円~3万円程度といわれています。

自分が先に結婚をしてお祝いを受け取っている場合は、その金額に合わせるとよいでしょう。また、特に親しい友達には多めに包むというケースもあります。

場合によっては2万円渡すことがあるかもしれません。前述のとおり偶数はお祝いの席にそぐわないため、1万円札を1枚と5千円札を2枚、合計3枚にして贈ると相手の印象がよくなります。

結婚祝いを贈る相手が職場の部下、つまり自分が上司である場合はさらに多めに包みます。5万円~10万円と考えましょう。おそらくこのケースでは、引き出物はやや高価なものが準備されていると考えられます。そのような点からも、部下には多めに渡すのが無難です。

2)兄弟や姉妹などの親族

結婚祝いを兄弟などの親族に贈る場合は、3万円~10万円とされています。近い親族にはプレゼントなどを渡すこともあるでしょう。その場合は、この金額からプレゼント代を差し引いて渡します。

3)甥や姪などの親族

親族でも甥や姪の場合は、3万円~5万円とされています。いとこ同士で金額を合わせるケースもあります。

  • 相手ごとの一般的な相場

    結婚祝いの相場は相手の関係性などで変わります

結婚祝いの相場_シーン別

結婚祝いの相場を相手別に見てきましたが、次はシーン別に見ていきましょう。例えば結婚式なしの場合や、式に夫婦で出席する場合などによって、微妙に変化します。

まずは、結婚式がある場合の相場から見ていきます。

1)夫婦で出席する場合

夫婦で結婚式に招待された場合、結婚祝いの相場は5万円~7万円だとされています。

2人だからといって3万円を2人分、つまり6万円を包めばいいと思うかもしれませんが、前述したように偶数はおめでたい場にふさわしくありません。

どうしても6万円を包みたいという時には、1万円札5枚と5000円札2枚に分けて、お札を7枚にするという方法もあります。

2)子連れで出席する場合

結婚式に子供を連れて出席するということもあるでしょう。この場合も、子供のぶんの料理代を加味して少し多めに包むのが無難です。

たとえ料理代のかからない赤ちゃんの場合でも、ベビーベッドや授乳室を用意してもらうなど何かしらの気遣いをしてもらっているはず。感謝の気持ちという意味でも少し上乗せしましょう。

3)親と一緒に出席する場合

甥や姪などの結婚式には親と一緒に出席することもあります。この場合は、親族間のしきたりなどによってルールが異なります。

親が自分の分もまとめて包むこともあれば、親と自分が別々に包むこともあるでしょう。まずは親と相談してみるのがおすすめです。

4)会費制の結婚式の場合

結婚式が会費制だというケースもあります。この場合、会費自体に結婚祝いが含まれているので、別にご祝儀を用意する必要はありません。

また、会費は受付で手渡しますが、ご祝儀袋などに入れる必要はありません。会費は受け取ったその場で確認されるため、取り出しやすい封筒に入れておくと相手の手間を減らせます。

5)授かり婚の場合

授かり婚の場合の結婚祝いは、通常の相場通りで問題ありません。妊娠という喜ばしいできごとがある分、多めにご祝儀を包んだほうがいいのではと考える人もいるかもしれません。しかし、結婚と出産は別のお祝い事です。出産されたことがわかってから、出産祝いを贈るようにしましょう。

6)急遽欠席する場合

結婚式をやむを得ず欠席する場合には、相場から2万円を引いた金額を後日贈ります。しかし、結婚式まで1カ月をきっていると、多くの場合は人数変更はできません。料理や引き出物などはすでに準備されていると考えられるので、直前で欠席する場合にも、式に出る時と同じ相場の金額を後日渡しましょう。

相手にも迷惑がかかるので、ご祝儀の金額はもちろんですが、相手へのおわびもしっかりと伝えるようにしましょう。

  • 挙式ありの結婚祝いの相場

    結婚式ありの場合の相場を確認しましょう

式なしの場合の結婚祝いの相場は?

最近は結婚式を挙げない人も増えています。式を挙げても親族のみというケースもあります。結婚式に行かない場合の結婚祝いの相場はどうなっているのでしょうか。

相手別の相場から2万円を引く

結婚式に招待されていない場合や、そもそも結婚式が行われない場合にも、大切な人の門出をお祝いしたいこともあるでしょう。この場合は、結婚式に出席する場合の相場から2万円を引いた金額が結婚祝いの相場の目安です。一般的な結婚式の食事代や引き出物にかかる金額が2万円程度とされているため、この金額を差し引いて考えます。

例えば友達に結婚祝いを贈りたい場合、式ありの相場3万円から2万円を引いた、「1万円」が相場となります。

プレゼントを渡す場合の相場は?

結婚祝いは現金だけでなく、プレゼントも一緒に渡したいという人もいるでしょう。現金なら相手が結婚式の資金にあてたり、新生活準備にあてたりすることができます。プレゼントなら相手を思って選んだという気持ちを込められます。

プレゼントを渡す場合は、現金とプレゼントの合計額が相場と合うようにします。例えば、友達の結婚祝いに1万円のプレゼントを選んだ場合は、現金は2万円を包んで合計が相場の3万円となるようにします。

  • 挙式なしの結婚祝いの相場

    式なしの場合は2万円程度引きましょう

結婚祝いの相場を意識してお祝いしましょう

結婚祝いはおめでたい場だからこそ、失礼のないように贈りたいですよね。結婚祝いには現金やプレゼントが含まれますが、相手との関係性などを十分考えたうえで金額を決めましょう。