鉄道博物館は2021年秋の企画展として、「山手線展 ~やまのてせんが丸くなるまで~」を10月9日から開催すると発表した。埼玉県教育委員会と連携し、埼玉県立新座総合技術高等学校の生徒が参画。若い力とともに作り上げた、いままでにない企画展だという。

  • 「山手線展 ~やまのてせんが丸くなるまで~」は10月9日から開催

首都圏を代表する鉄道路線である山手線は、2020年春に49年ぶりとなる新駅、高輪ゲートウェイ駅が開業して注目を集めた。今回の企画展では、山手線が1885(明治18)年に開業して以来、時代によってその役割を変えながら東京の主要部を結ぶ環状線となり、首都・東京の人々の生活を支える路線へと成長した、現在に至るまでの歩みを紹介する。

展示では、貨物輸送などの鉄道による輸送ネットワークを形成する目的で作られ、官設鉄道(後の東海道線)と日本鉄道を結ぶバイパス線として1885(明治18)年に開業した日本鉄道品川線(品川~赤羽間)や、池袋~田端間を結ぶ豊島線開業までの「山手線の起こり」を紹介。日本鉄道の国有化を機に山手線の電化・環状化が進み、蒸気から電気への変化やバイパス機能の強化をめざした貨物線の建設など、激動の変化を紹介する。

  • 明治末期、駒込付近を行く山手線の電車

  • 山手線歴代車両「ナデ6110形電車」

  • 山手線歴代車両「モハ63形電車」

  • 山手線歴代車両「初めて車体色にウグイス色を採用した103系電車」

企画展「山手線展 ~やまのてせんが丸くなるまで~」の開催期間は2021年10月9日から2022年1月31日まで。本館2階のスペシャルギャラリー1などを会場とし、入館料のみで閲覧できる。