生命保険文化センターはこのほど、「2021(令和3)年度 生命保険に関する全国実態調査(速報版)」を発表した。調査期間は2021年4月10日~5月16日、調査対象は世帯員2人以上の一般世帯、有効回答は4,000世帯。

生命保険の世帯加入率89.8%

  • 世帯の年間払込保険料(出典:生命保険文化センターWebサイト)

生命保険(個人年金保険を含む)の世帯加入率は89.8%と、2018年の前回調査(88.7%)とほぼ同水準。民保(民間の生命保険会社の略称)の世帯加入率は80.3%と、こちらも前回(79.1%)とほぼ同水準だった。

民保加入世帯(かんぽ生命を除く)における医療保険の加入率は93.6%で、前回より5.1ポイント増加。今回新たに調査を実施した認知症保険と健康増進型保険の加入率はそれぞれ6.6%、4.2%となった。

世帯の普通死亡保険金額は平均2,027万円と、前回比で228万円減少。世帯年間払込保険料は平均37.1万円と前回(38.2万円)とほぼ同水準だった。

個人年金保険(全生保)の世帯加入率は24.3%(前回21.9%)、平均世帯年間払込保険料は20.6万円(同20.1%)と、2015年以降増加傾向がみられる。

直近加入契約(民保)の加入目的トップ2は、1位「医療費や入院費のため」(59.0%)、2位「万一のときの家族の生活保障のため」(52.4%)との結果に。前回と比べると、「老後の生活資金のため」は9.1%で前回(10.8%)と同水準、「介護費用のため」は4.8%(3.8%)で2015年以降増加傾向にあることがわかった。

今後増やしたい生活保障準備項目は、「世帯主の老後の生活資金の準備」(32.4%)が最多となり、前回比で5.3ポイント増加。次は「配偶者の老後の生活資金の準備」で27.2%となった。