『バンドリ!』プロジェクトよりRAISE A SUILEN×Morfonicaのツーマンライブ「BanG Dream! 9th☆LIVE『Mythology』」が9月4・5日、富士急ハイランド・コニファーフォレストにて開催された。

  • 「BanG Dream! 9th☆LIVE『Mythology』」

本ライブは、前々週に行われた「The Beginning」と同様、対バン形式の合同野外ライブ2DAYSとして実施。“神話”の意を冠したこの日の出演バンドは、RAISE A SUILENとMorfonicaという組み合わせ。2018年に始動したRAISE A SUILENと、昨年の「BanG Dream! 8th☆LIVE」でお披露目となったMorfonicaという、同プロジェクト内でも比較的活動歴の浅い両者が2マンで相見えるのはこれが初の機会となった。

オープニングアクトとして開場中のステージからDJパフォーマンスで場内を盛り上げたのは、「D4DJ」プロジェクトから各務華梨、高木美佑、葉月ひまりの3名。ステージ背後と両脇に据えられた巨大なビジョンにオープニングムービーが流れた後、先に登場したのはMorfonicaだ。進藤あまね、直田姫奈、Ayasa。お立ち台へ上がると、一瞬の間をおいてディストーションギターが、次いでヴァイオリンの音色が富士の裾野に放たれる。「Daylight -デイライト- 」だ。進藤がパッと両手を広げると同時にバンドサウンド全体の華やかさが増し、観客たちは飛び跳ねて応えていく。

カバー曲の「CQCQ」はmikaの刻むスクエアなビートに乗せ、西尾夕香のスラップも飛び出すダンサブルな一曲。ギターのアルペジオとヴァイオリンが優美に掛け合うサウンドが、進藤の可憐な歌声に寄り添う「金色へのプレリュード」では、場内から巻き起こったクラップも強力に後押し。

「モニカの新しい一面も観てもらえたら嬉しいな」という西尾の言葉に続いては、「ハーモニー・デイ」「Sonorous」と、10月にリリースされる新シングルの収録曲が並んだ。アニメーション映像を導入にした「ハーモニー・デイ」では歌声や演奏からこれまで以上に芯の強さを感じさせ、軽やかなドラムが印象的な「Sonorous」はライブにおいて一体感を増幅させるタイプの楽曲として機能。そこから繋いだ初披露の新曲「Secret Dawn」では、歌詞にリンクして5人が向き合い演奏したり、直田と西尾が背中合わせにプレイしたりと“魅せる”ステージアクションがよく映えていた。

ヴァイオリンがいるという編成上の唯一性を活かし洗練されたバンドサウンドの中に、往年の歌謡曲やアイドルポップスを彷彿とする懐かしいエッセンスを散りばめたオリジナリティはそのままに、彼女たちがさらなる表現の幅を獲得していっていることを印象付けるセクションとなった。 

日が落ちてきた会場に明滅する照明が彩りを加えた「flame of hope」でライブはより勢を増し、ラストスパートへと突入。ここまでのライブの手応えゆえか、「V.I.P」のカバーでは笑顔をのぞかせながら客席とコンタクトをとりつつ歌う姿も。しっとりとした始まりから、この日のセットリスト随一の疾走へと激しく展開していったのは「Nevereverland」だ。変拍子も織り交ぜながら、冷静と熱情が交差するような演奏でエモーションを存分に滾らせる。

ラストナンバーを前に、Morfonicaの初ライブが昨年のこのステージだったことを振り返りながら声を詰まらせた進藤が、これからも成長し続けることをあらためて誓ってから、披露された「ブルームブルーム」の爽やかな音色は、彼女たちの前途を祝すかのようにとポジティヴに響きわたっていった。

しばしのインターバルののち、RAISE A SUILENが登場すると、スモークが立ち込めるステージからマッシヴなビートが容赦なく撃ち放たれ、先ほどまでとは会場の様相も一変。この絶叫マシン並みの振り幅が堪らない。「A DECLARATION OF ×××」「HELL! or HELL?」「mind of Prominence」と冒頭からアッパーチューンが並ぶ。

すでに熱気の充満しきった場内へむけ「コニファー2日目、そんなもんか!?」とRaychellが煽りを入れ、スペーシーなシンセサウンドと挑発的なラップが炸裂した「EXPOSE ‘Burn out!!!’」、スピード感を少し落とす代わりにここまで以上にエモーショナルに聴かせた「CORE PRIDE」のカバーを経て、初披露された新曲の「Domination to world」は、持ち前のデジタリックな疾走感はそのままに叙情的なピアノの音色が良いアクセントになっていた。アグレッシヴな2ビートと速弾きリフから突入した「OUTSIDER RODEO」では、メタリックな刺激とコケティッシュな魅力が渾然一体となって押し寄せてくる。

MCなしで畳み掛けるスタイルのRASのライブの中で、緩急を生む役割を果たしていたのは「Beautiful Birthday」。その優しげでメロディアスな歌とピアノの旋律に耳を傾けたのも束の間、沸き起こるクラップと手を交差させたポージングからなだれ込んだ「!NVADE SHOW!」でコニファーフォレストは再び沸点を突破。アンセミックなコーラスから「DRIVE US CRAZY」を投下し、その風格すら感じさせる重厚感とスリリングなサウンドで場内を完全制圧したところでライブ本編を終えた。アンコールでは2バンドのメンバーが勢ぞろいし、まずはMorfonicaの「flame of hope」を演奏。ラストは「UNSTOPPABLE」でしっかり大盛り上がりに。ラスサビでは何度も花火が打ち上がり、すべての演奏が終わった後にはさらに大輪の花火が夜空を彩る中、「BanG Dream! 9th☆LIVE」は無事4日間の完走を果たした

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