日清食品はこのほど、「カップヌードル」の発売50周年記念商品として「カップヌードル ソーダ」「カップヌードル シーフード ソーダ」「カップヌードル カレー ソーダ」「カップヌードル チリトマト ソーダ」(280ml缶)を開発したと発表しました。
「カップヌードル味のソーダ」という想像の範疇を超える商品に、発表時からネット上に衝撃の声が広がったこの商品。味が気になりすぎるので、実際に購入して編集部で飲んでみました。
今回は、カップヌードルソーダのほか、カップヌードル8種やカップヌードル味のうまい棒8種がセットになった「カップヌードル 50周年コンプリートセット」(2,998円)を購入。定番のカップヌードルに、カップヌードル味のドリンク、カップヌードル味のスイーツまでついたフルコースを楽しめます。
カップヌードルソーダのパッケージには、「あの味がおいしいソーダになった! 」とポップな印字が。「なんでソーダに? 」という気持ちを抑えつつ、さっそく試飲してみたいと思います。
カップヌードルソーダ
日清の創業者・安藤百福が開発し、世界中に革命を巻き起こしたカップヌードル。50年の時を経て、その味がついにソーダに……! キャッチコピーは「カップヌードル風味のジンジャエール」です。
フタを開けると、「生姜のきいたカップヌードル」の香りが漂います。いい香りかそうじゃないかと言うと後者です。若干濁っているもののジンジャエールのような色味で、炭酸もしっかりとシュワシュワしています。
【感想】
意を決してひと口。何かしらのスパイスがきいたちょっと変わったジンジャエールといった味。「あ、いけるかも」と思っていたら、口の中にあの謎肉が見え隠れし、「ただのジンジャエールじゃねぇぞ」と主張してきました。
【編集部員の感想】
編集部員A:「あ~これは僕はちょっと無理かも」
編集部員B:「でもモロッコとかでこういうジンジャエールだよって出されたら普通に飲めちゃいそうですね」
編集部員C:「モロッコ行ったことあるの? 」
編集部員B:「ないですね」
カップヌードル カレー ソーダ
カレーラーメン、カレーうどん、カレーパン……さまざまな料理に変身してきたカレーもソーダになる日がくるとは思いもしなかったでしょう。キャッチコピーは「カレーのスパイスが香るコーラ」とのこと。色が似ているというだけでコラボすることになったカレーとコーラ。その結果はいかに……。
コップに注ぐと、あたり一面にカレーの香りが。そして気になるのが、表面に浮いてきた脂です。超あっさり系のしょう油ラーメン並に浮いている脂にとまどいつつも、いざ!
【感想】
めちゃくちゃうっすいカレーに鼻の奥で感じるコーラ。これは「カレー味のコーラ」ではなく「コーラ風味のカレー」ですね。「カレーは飲み物」がついに現実のものとなりました。
【編集部員の感想】
編集部員B:「カレーという美味しい原型を知っているだけにつらさが増しますね」
編集部員A:「でも意外と飲めるかも。脂が気になるけど」
編集部員C:「うっ、マスクの中にカレーが充満している……コロナ禍には合わないドリンク爆誕」
カップヌードル チリトマト ソーダ
マイルドなトマトスープにチリがアクセントとなり、病みつきになる美味しさの「チリトマト」。これまでの2つと違い、トマトジュースや野菜ジュースもあるのだから、これは意外といけるのでは? と自分の味覚を励まします。
フタを開けると、香りはトマトジュースなのですが、いらないなにかが混ざっている気が。「イタリアンレストランの路地裏」と表現する者も。(どういうこと? )
【感想】
飲んでみると、実に複雑な味わい……。たしかにトマトソーダなんだけど、チリの存在感が予想以上に大きくて思考が追い付きません。でもトマトの酸味がきいていて飲みやすく、とくに男性陣にはダントツ人気でした。
【編集部員の感想】
編集部員A:「あ、美味しいかも。ミネストローネとかガスパチョみたいな感じ」
編集部員B:「高校生がファミレスのドリンクバーでふざけて作ったドリンクの味がする」
編集部員C:「青春の味……やね」
カップヌードル シーフード ソーダ
最後はシーフード。筆者はカップヌードルの中では一番好きな味です。ちなみに若い頃はこれにマヨネーズをたっぷりかけて食べるのが好きでしたが、最近胃が受け付けなくなりました。悲しい。
キャッチコピーは「シーフードの旨みがきいたクリームソーダ」。果たしてクリームソーダに旨みをきかせる必要があるのか、これからその問いに答えが出ます。
【感想】
ひと口飲んでみると、某国民的乳酸菌飲料を彷彿とさせるクリーミーな味わい。「あ、美味し……」と言いかけたところで、なんと“シーフードの旨み”が猛追してきました。成分表にある「かきエキス」が、美味しさの扉を開けようとした我々の背中をつかんで引き戻します。
【編集部員の感想】
編集部員A:「旨みがいらないことなんてあるんだ」
編集部員B:「色は可愛いんですけどね。有名コスメブランドの新作ハンドクリームとかならよかったのに」
編集部員C:「映えたい人にオススメ! 」
総評
さて、ここまですべてのソーダを飲み終えました。記事に登場した編集部員以外のメンバーにも飲んでもらい、総合的な順位をつけてみました。
【総合】
1位……カップヌードルソーダ
2位……カップヌードル カレー ソーダ
3位……カップヌードル チリトマト ソーダ
4位……カップヌードル シーフード ソーダ
という結果に。ただし、人によって本当に「いける」「いけない」がバラバラだったというのが正直なところです。
しかし、すべてのフレーバーで、ソーダの中にしっかりとカップヌードルの味を再現しつつ、かつ絶対に飲めないほどまずいわけではない、人によっては美味しいのもある、という絶妙なラインが実現されていました。
これはただただまずいドリンクを作るような簡単なことではないと思います。日清さんの企業努力に頭が下がるとともに、「その情熱をもっと他のことに向けたらいいのに」と思ったりもしました。
余談
帰宅後、何も知らない家族に「今日すっごく美味しくてめちゃくちゃ高いトマトジュースもらったんだよ、飲んでみて」と、コップに注いだチリトマトソーダを飲んでもらいました。
すると……
「本当だ! めちゃくちゃ美味しい! ん~ピンクグレープフルーツが入ってるね」と言っていました。
おしまい。
※現在「カップヌードル 50周年コンプリートセット」は完売しています。(記事掲載時点)