Miraieは9月17日、「シニアエンジニアについての意識調査」の結果を発表した。調査は8月30日〜31日、フリーエンジニア、派遣、外部人材、外部業務委託を活用している企業担当者1,018名を対象にインターネットで行われた。

  • 外部人材を利用する際に年齢制限を設けていますか? その理由は?

    外部人材を利用する際に年齢制限を設けていますか? その理由は?

同調査では、50歳以上のエンジニアを「シニアエンジニア」と定義している。はじめに、「外部人材を利用する際に年齢制限を設けていますか?」と質問したところ、半数以上が「設けていない」(53.7%)と回答したものの、次いで「40歳以上は採用しない」(19.0%)、「50歳以上は採用しない」(16.5%)、「60歳以上は採用しない」(10.8%)と続く結果に。

年齢制限を設けている理由を聞くと、「新しい技術に付いてこられない(付いてこられていない)気がする」(41.4%)が最も多く、次いで「同じ能力でも単価が上がりがち」(37.4%)、「体力面に不安がある」(31.4%)と続いた。

  • 年齢が高くても採用しようと思える人材の特徴

    年齢が高くても採用しようと思える人材の特徴

一方、シニアエンジニアの利点を聞くと、「経験が豊富で、意外な解決法などを知ってそう」(41.1%)、「仕事を続けていることから来る信頼性」(29.4%)をあげた人が多く、スキルや知識よりも、経験や信頼性が上位に。

そこで、「採用したい」と思えるシニアエンジニアの「人間性」に関する特徴を教えてもらったところ、多い順に「真面目で正確にやってくれる」(53.8%)、「コミュニケーション力が高い」(46.0%)、「信頼性が高い」(40.4%)、「協調性が高い」(39.8%)、「納期を確実に守る」(22.9%)という結果に。

また、「技術面」に関しては、「高い専門性を持っている」(61.3%)、「さまざまな環境に適応できる」(41.9%)、「仕事のスピードと質が高い」(29.1%)、「技術力に対して、単価が安い」(25.6%)、「さまざまな言語に対応できる」(24.6%)が上位に並び、多くの企業が「その道のエキスパート」といった力をシニアエンジニアに期待していることがわかった。

  • シニアエンジニアと実際に仕事をしたことはありますか? シニアエンジニアとの仕事に満足しましたか?

    シニアエンジニアと実際に仕事をしたことはありますか? シニアエンジニアとの仕事に満足しましたか?

次に、「シニアエンジニアと実際に仕事をしたことはありますか?」と質問したところ、76.8%が「ある」と回答。「シニアエンジニアとの仕事に満足しましたか?」と尋ねると、半数近くの人が「仕事と人間性の両方で満足した」(48.5%)と答え、さらに、3割超が「仕事は満足したが人間性では不満を感じた」(32.1%)と回答していることから、全体の8割以上の企業が、シニアエンジニアの働きぶりには満足していることが明らかに。

満足した理由については、技術力に加えて、経験から生まれる落ち着きや面白さなど、人間面での評価が目立ったほか、トラブル時の対応力や若手の育成・フォロー能力を評価する企業も多いよう。最後に、「今後もシニアエンジニアを活用していきたいですか?」と尋ねたところ、80.6%が「活用していきたい」と回答した。