MM総研は9月9日、「ポイント/決済サービスの携帯キャリア別利用状況調査」(2021年8月末時点)の結果を発表。調査は8月21日~23日、15歳~79歳の男女5万1,206名(ドコモ/32.8%、au/25.3%、ソフトバンク/12.2%、楽天モバイル/7.8%)を対象にWebで行われた。

  • サービスごとのキャリア別クロスユース状況

    サービスごとのキャリア別クロスユース状況

同調査では、携帯電話利用者が、契約先の携帯キャリア会社が提供する各種サービスを「最も利用している」と回答した比率「クロスユース率」を指標としており、「ポイントサービス」「QRコード決済」「クレジットカード」「ECサイト」の4領域について分析している。

その結果、ポイントサービス/クレジットカード/ECサイトのクロスユース率は、前回に引き続き「楽天モバイル」がトップに。特に、エコシステムの要となるポイントサービスのクロスユース率は73.9%と、2位のソフトバンクに39.4ポイントの差をつける結果に。これに対抗する 3 大キャリアも着実に実績を伸ばしており、2020 年 6 月末調査比で ドコモが 4.4 ポイント増の 32.4%、au が 8.2 ポイント増の 26.4%と伸長した。

一方、QRコード決済のクロスユース率では、ソフトバンクが46.5%(5.7ポイント増)でトップを維持。既存ユーザーを中心に利用率を伸ばす結果に。次いで、auユーザーによる「auPay」が25.4%と続く。また、2020年6月末調査時と比較して最も高い伸びを示したのは、auで9.5ポイント増。その他、楽天モバイルユーザーによる「楽天Pay」は2.9ポイント増の22.0%、ドコモユーザーによる「d払い」は5.0ポイント増の20.7%だった。

クレジットカードのクロスユース率では、楽天モバイルユーザーによる「楽天カード」が63.0%で最も高く、次いでドコモユーザーによる「dカード」が18.3%。

ECサイトのクロスユース率では、楽天モバイルユーザーによる「楽天市場」が59.8%で最も高く、次いでソフトバンクユーザーによる「Yahoo!ショッピング」(27.5%)、auユーザーによる「auPayマーケット」(8.1%)、ドコモユーザーによる「dショッピング」(1.7%)と続き、auが前回調査時より2.6ポイント増と追い上げの兆しを見せた。