スタッフサービス・ホールディングスは9月2日、「テレワークにおけるコミュニケーション」の調査結果を発表した。調査は6月24⽇〜25日、テレワークを導⼊している会社で働く20〜59歳男女200名(若⼿社員100名、先輩社員100名)を対象にインターネットで行われた。
社会人歴3年以内の若手社員に対し、テレワークにおける悩みを聞いたところ、「ちょっとした相談ができない」(56.0%)、「話しかけたり、教えてもらうタイミングが分からない」(41.0%)、「上司や先輩がどう思っているかわかりづらい」(38.0%)、「意思疎通できているかわからない」(33.0%)など、コミュニケーションに関する悩みが上位に。
そこで、「テレワーク中、上司や先輩に仕事の相談や質問のするときに工夫していることはありますか?」と尋ねたところ、「用件をまとめて質問する」(51%)が最多に。次いで、「スケジュール表を事前に確認して話しかける」(42%)、「メールやチャットを投げて、返信が来るのを待つ」(39%)と続き、効率よく、上司・先輩社員の都合に配慮しながら質問しようとする部下・後輩社員の姿勢がうかがえる結果となった。
続いて、先輩社員に対し、テレワークで若手社員の教育や指導をする際に困っていることを聞いたところ、「⼀⽅通⾏のコミュニケーションになっていないか不安」(32%)、「部下や後輩のスキルが⾝につかないのではないかと不安」(29%)、「教えたり、指導するタイミングがわからない」(23%)が上位に。また、「『聞いてくれればいいのに』ということがよくある」(20%)も上位となっていることから、文書で伝えることの難しさや教育の仕方の課題だけでなく、若⼿社員と先輩社員との間に、コミュニケーションの取り方・気遣いにギャップがあることがうかがえた。
そこで、「テレワークの中、部下や後輩とのコミュニケーションで工夫していることはありますか?」と尋ねたところ、「自身のスケジュールを伝えている/公開している」(42%)や「打ち合わせの前後でコミュニケーションの場を設ける」(38%)と回答した人が多く、若⼿社員が相談しやすいような⼯夫が目⽴つ結果に。一方で、「用件をまとめてもらっている」(26.0%)など、若⼿社員からのアクションにゆだねている回答も2割以上を占めていることがわかった。