ダイヤモンド・コンサルティングオフィスは6月23日、「リモートハラスメント調査(管理職編)」の結果を発表した。調査は5月28日~30日、1年以上テレワークを行いつつ、部下とコミュニケーションをとっている30〜50代の管理職539名を対象にインターネットで行われた。

  • 具体的にどんなことが原因となり、ストレスや悩みが増えていますか?

    具体的にどんなことが原因となり、ストレスや悩みが増えていますか?

はじめに、「長期化する在宅でのテレワーク実施に際し、あなたは部下とのコミュニケーションについて、ストレスや悩みが昨年と比べて増えていますか? 減っていますか?」と質問したところ、「かなり増えた」「増えた」と回答した『ストレス増加群』が40.1%、「かなり減った」「減った」と回答した『ストレス減少群』が9.5%という結果に。ストレスが増加した原因を探ると、「部下との距離感」(63.9%)、「部下への指示出しタイミング」(55.6%)、「部下の育成」(48.1%)が上位にあがった。

一方、昨年に比べてストレスが「かなり減った」「減った」という人は9.5%。その要因は、「部下との距離感に関するストレスや悩みが減った」(35.3 %)が最も多く、次いで「部下に対する行動管理方法に関するストレスや悩みが減った」(29.4 %)、「部下への指示出しタイミングに関するストレスや悩みが減った」(21.6 %)と続いた。

部下とのコミュニケーションにおけるストレス増加原因は、 1位「部下との距離感」(63.9%)、 2位「部下への指示出しタイミング」(55.6%)、 3位「部下の育成」(48.1%)となりました。 一方で、 ストレス減少要因は、 1位「部下との距離感に関するストレスや悩みが減った」(35.3%)、 2位 「部下に対する行動管理方法に関するストレスや悩みが減った」(29.4 %)、 3位「部下への指示出しタイミングに関するストレスや悩みが減った」(21.6%)となり、 2項目がストレス増減の共通因子となっています。

  • テレワークでの部下とのコミュニケーションに際し、ハラスメントにならないよう気をつけることで、マネジメントが難しくなっていることはありますか?

    テレワークでの部下とのコミュニケーションに際し、ハラスメントにならないよう気をつけることで、マネジメントが難しくなっていることはありますか?

次に、在宅テレワークでの部下とのコミュニケーションに際し、ハラスメントにならないよう気をつけることで、マネジメントが難しくなっている事柄について聞いたところ、「部下の業務進捗が確認しづらい」(43.8%)、「気軽な声かけが難しく、部下のコンディションがわからない」(37.5%)、「チームワークで業務を進めることが難しい」(31.0%)が上位に。「当てはまるものはない」という人は17.8%にとどまり、約8割が何らかの難しさを感じていることが明らかに。『ストレス増加群』だけで見ると、「当てはまるものはない」の回答はわずか0.9%と、『ストレス増加群』のほとんどの管理職が何らかのマネジメントの難しさを感じている結果となった。

一方、部下以外とのコミュニケーションのストレスに関しては、「当てはまるものはない」の回答は38.8%となり、6割以上の管理職がストレスを感じているという結果に。特に、横の繋がりである「他部署」(30.6%)や「同僚」(29.7%)とのコミュニケーションにストレスを感じているという回答が多くなった。

  • 今後、在宅でのテレワークを続けたいですか?

    今後、在宅でのテレワークを続けたいですか?

「今後、在宅でのテレワークを続けたいですか?」と聞いたところ、「在宅でのテレワークと出社の併用がいい」(46.6%)が最も多く、次いで「在宅でのテレワークを続けたい」(36.7%)という結果に。

『ストレス減少群』は、約5割が「在宅でのテレワークを続けたい」と回答したのに対し、『ストレス増加群』は、約5割が「在宅でのテレワークと出社の併用がいい」と回答する結果となった。