スバルが新型「レガシィ アウトバック」の日本仕様を発表し、先行予約の受け付けを開始した。2019年に北米でデビューした新型アウトバックだが、日本仕様はエンジンも装備も本国ユーザーの嗜好に合わせた特別なモデル。2グレードから選べるが、どんな違いがあるのだろうか。
SUVらしさと上質感、選べる2グレード
新型アウトバックの日本仕様は、デザイン、エンジン、運転支援システムなど、さまざまな部分が北米仕様と異なる。例えばエンジンは、2.4L直噴ターボなど排気量の大きなものを搭載している北米仕様に対し、日本仕様は税制などを踏まえ1.8L水平対向4気筒直噴ターボをチョイス。日本だけの装備としては、スバル最新の運転支援システム「アイサイトX」を標準装備としている。
日本仕様のグレードは「X-BREAK EX」と「Limited EX」の2種類。キャラクターは前者がSUVらしく「ラギッド」な感じで、後者はフラッグシップモデルとしての「上質」さを打ち出している。
グレードによる違いを見ると、例えばフロントグリルは「X-BREAK EX」が全体的に黒で統一されているのに対し、「Limited EX」は黒基調にメッキ加飾が入る。「X-BREAK EX」にはロゴやルーフレールにエナジーグリーンの差し色が入り、活発な印象。「Limited EX」はメーカーオプションでナッパレザーの本革シート(タンorブラック)が選べたりする。
2グレードの違いが顕著なのはルーフレールの構造だ。より重いものを積む想定なのか、「X-BREAK EX」は固定式の「ラダータイプ」であるのに対し、「Limited EX」はバーの並びを縦と横で簡単に変更できる「クロスバービルトインタイプ」を採用している。
このほか、AWDの走破性を高める「X-MODE」(ヒルディセントコントロール付き)が「Limited EX」は1種類で「X-BREAK EX」は2種類だったり、ルーフアンテナやパワーウィンドウのスイッチの色が違ったりと、グレードによって違う部分はいくつかある。どちらのキャラが好みに合うか、予約を入れる前にしっかり確認しておきたいところだ。
■2グレード共通の主なスペック
・ホイールベース:2,745mm、室内長:1,840mm、室内幅:1,545mm、室内高:1,245mm
・トレッド:前1,570mm、後1,600mm
・最低地上高:213mm
・最小回転半径:5.5m
・燃費(WLTCモード、車内測定値)13.0km/L、燃料タンク容量63L
・サスペンション前:ストラット式独立懸架、後:ダブルウィッシュボーン式独立懸架