裁判の決着がついた後、裁判所の入り口で高々と掲げられる「勝訴」と書かれた「あの紙」。テレビ中継やドラマなど、誰しも一度は見たことがあるでしょう。

この「勝訴」の紙を犬のおもちゃにしてみたら……? そんなアイデアを具現化した、商品企画会社・企画デザイン2時さん(@niji_2oclock)の投稿が話題になっています。

うれしそうに判決を取ってきてくれる、犬用のおもちゃを作りました。(@niji_2oclockより引用)

  • (@niji_2oclockより引用)

向こうから走ってくるのは、企画デザイン2時さんのご友人が飼っている、犬のポンタくん。ポンタくんがくわえているのは……

  • (@niji_2oclockより引用)

勝訴!! 勝訴です!! やったー!!!

  • (@niji_2oclockより引用)

見ているだけで、なんだか嬉しい気分になるこのおもちゃ。Twitterでは6.3万件のリツイート、27.7万件のいいねと大きな反響が寄せられています(8月28日時点)。

晴れ晴れした風景のなか、元気に「勝訴」を伝えてくれるポンタくんの姿とその発想に、「かわいい! ナイスアイデアw」「思いつけなかったことが悔しくなるぐらい面白いアイディアだ」「こういう発想ができるようになりたい」「これえぇなぁ。センスあるわ」と大絶賛のコメントが多数。

「咥えやすいように取っ手がついてるのがナイスです! 『無罪』バージョンも見てみたいなぁ………」「鳴き声は『won! won!』ですね」「ごはん忘れた時用に『不当判決』も必要だなw」と、コメントや引用リツイート欄は、さらなるアイデアで盛り上がっています。

そして、「欲しい!!! 笑顔でこれ咥えてきたら私も笑顔なってまう」「うちのワンコにも持ってきてもらいたい」と、犬と暮らす方からは、実際に商品化して欲しいという声も。

時計の2時の方角「ななめ上」の発想を大切にして商品企画を作るという「企画デザイン2時」さんに、投稿の経緯を伺いました。

ユニークなアイデアを続々生み出す「企画デザイン2時」

――今回の「判決を取ってきてくれる、犬用のおもちゃ」を作られたきっかけは?。

Twitterに面白い企画を定期的に投稿しようと考えておりまして、ペット用品でなにかアイデアが出ないかなと思ったときに閃いた商品案です。

私も実家で犬を飼っているのですが、おもちゃを投げる「取ってこい」遊びが好きで、いつもいい笑顔でおもちゃを持ってきてくれます。わんちゃんが遠くからいい笑顔で走ってくる姿と、裁判所の前に判決を持って走ってくる人のイメージが重なり、この商品アイデアが生まれました。「ペット用品か、勝訴だな。」ぐらいの、ほんの一瞬でできたアイデアです。

――「勝訴」をくわえて走るポンタくんの反応はいかがでしたか?

最初、勝訴のおもちゃを気に入りすぎてなかなか離してくれず、撮影のために一旦貸してもらう交渉をするのが大変でした(笑)。撮影後はジャーキーとともに、勝訴のおもちゃもポンタくんに差し上げました。

――良い表情で走っていますが、本当にお気に入りのおもちゃになったんですね! また、今回多くの方から反響が寄せられております。

「商品化求む」の声が多かったのがすごく嬉しかったです。犬だけでなく鈴をつけた猫バージョンや、裏面は不当判決にして、など具体的で面白いアイデアも多く、リプライを見るのがとても楽しいです。


「この発想はなかった!」と言いたくなる、まさに「ななめ上」の発想を企画する、企画デザイン2時さんは、これまでもこんなアイデアを投稿されて話題になっています。

たとえば、Twitterをやっている方ならお馴染みの「リツイート」「いいね」ボタンを物理的に作ってしまった「物理RT、物理いいねができるライト」。このアイデア自体にたくさん「いいね」を連打したい……!

また学生時代、数学のテストで「なんで動くんだ!」と思った人は多いであろう「動く点P」を実際に動かせる「動く点Pポーチ」など、インターネットが好きな人ならもちろん、そうでない方も思わずニヤリとしてしまいそうなユニークなアイデアを続々と企画されています。なお、「動く点Pポーチ」は現在先行予約販売もされているそうです。

今回の「判決を取ってきてくれる」おもちゃも、欲しいという声が多く寄せられており商品化を前向きに検討しているとのこと。これからも、どんな「ななめ上」の発想が出てくるのか目が離せません。