女優の西野七瀬が、10月スタートの新ドラマ『言霊荘』(毎週土曜23:00~)で、テレビ朝日作品初主演を務めることが明らかになった。

  • 左から永山絢斗、西野七瀬、斉藤由貴=テレビ朝日提供

同作は大きな話題を呼んだ『M 愛すべき人がいて』(原作:小松成美氏著・幻冬舎刊)以来となるテレビ朝日とABEMAの共同制作。とある女性限定マンションで放った言葉が現実となり、言霊という“人ならざる者”に住人たちが次々と苛まれていくという、美しき禁断のホラードラマだ。

主演を務めるのは『あなたの番です』(19年)での怪演ぶりが一躍話題になった西野。近年は『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(20年)や『ホットママ』(21年)、『ハコヅメ~たたかう! 交番女子』(21年)などのドラマでさらにキャリアを積み、2021年は『孤狼の血 LEVEL2』、『鳩の撃退法』、『あなたの番です 劇場版』と3本の映画に出演する。

西野が演じるのは、言葉の力を信じ、人々の幸せを願う底辺ViewTuberの主人公・歌川言葉(コトハ)。友人の紹介で女性限定マンション「レディスコート葉鳥」の7号室へ移り住んだことをきっかけに、マンション内で発した言葉が現実になるという怪奇現象に巻き込まれていく。西野は「怖い作品が好きなので、今回出演させていただけると聞いて、とてもうれしかったです」と喜びのコメントを寄せた。

ひょんなことからコトハと知り合う自称・霊能者の中目零至(レイシ)役を務めるのは、2007年にドラマ『おじいさん先生』で俳優デビューし、初主演映画『ソフトボーイ』(10年)で日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した永山絢斗。霊能者と称して霊感商法でぼろ儲けを目論むも、悪人になり切れない人の良さから成功せず、他に取り柄もないというダメ男・レイシを演じる。

レイシの叔母で女性宮司の岩戸志麻(トシマ)を演じるのは斉藤由貴。いつの時代もその存在感を放ち続ける斉藤は、『警視庁捜査一課長』(16年~)でレギュラー出演するほか、映画『三度目の殺人』(17年)ではブルーリボン賞助演女優賞を受賞し、『最初の晩餐』(20年)では高崎映画祭最優秀助演女優賞を受賞するなど、各方面から高い評価を得ている。除霊師でもあるトシマは、コトハとレイシが除霊を依頼すると、危険手当100万円を要求して2人を突き放す。果たしてその除霊能力とは。

脚本は、『ビリギャル』(15年)などの映画や『リーガルV~元弁護士・小鳥遊翔子~』(18年)、『エアガール』(21年)などのドラマを手掛けるヒットメーカー・橋本裕志氏が初のホラーに挑戦。演出は、『感染』(04年)、『怪談レストラン』(10年)、『呪怨-ザ・ファイナル-』(15年)などの映画や、『世にも奇妙な物語』シリーズなどのドラマを手掛け、“ホラーの名手”として知られる落合正幸氏が手掛ける。

また、このたび西野、永山、斉藤らキャストが“言霊”をイメージさせるビジュアルを撮影。メイキングの模様は、25日19時にテレビ朝日公式YouTubeチャンネル『動画、はじめてみました』で独占公開される。同チャンネルでは、今後も西野のナチュラルな素顔や貴重な撮影現場の様子を配信していく予定。

さらに、ABEMAでしか見られないオリジナルドラマも制作決定。地上波放送だけにとどまらない様々な連動企画が準備されており、詳細は追って発表される。

出演者らのコメントは以下の通り。

■西野七瀬(歌川言葉 役)

――テレビ朝日ドラマに初出演にして初主演となりますが、決まった際のお気持ちをお聞かせください。

最初に主演させていただくと聞いた時は、すごくびっくりしました。ホラー作品のドラマはあまり見たことがなかったので珍しいと感じましたし、私自身は怖い作品が好きなので、とてもうれしかったです。

――最初に脚本を読んだ際、どのような印象を受けましたか?

脚本では、ずっと怖い雰囲気が続いているわけではなく、コミカルなシーンもあります。かと思ったら、急に怖いことが起こる。これが映像になったらその2つの差がどのような感じに仕上がるんだろうと、想像しながら楽しみに感じました。

――今作では『言霊』=“言葉が持つ力”が鍵になっていますが、ご自身で言霊を実感したことはありますか?

やってみたいことや好きなことなどを発信していたら、関連のお仕事をいただけた、ということはあります! 普段はあまり声を大にしては言わないんですけど、こっそり言っています(笑)。

――『言霊』=言葉の力を借りて2021年のうちに実現したいこと、やりたいことがあれば、ぜひ言葉で発してみてください!

やはり、この『言霊荘』を多くの方に見ていただきたいです。怖いものが苦手な方でも楽しめるドラマになっているので、ぜひ! 言霊の力を信じて、ドラマの成功を願っています。

――放送を楽しみにしている視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。

私が演じるコトハちゃんはとても明るい子なので、ホラードラマではありますが、その中でもコトハちゃんの存在のおかげで怖さが少し紛れて、楽しんでいただけると思います。ただ、ちょっと油断していると怖いシーンが出てくるかもしれません(笑)。ぜひ、楽しく怖がって見ていただけたら嬉しいです。頑張ります!

■永山絢斗(中目零至 役)

――最初に脚本を読んだ際、どのような印象を受けましたか?

最初に台本を読んだ時、まず思ったのが、男性が自分しかいないっていうことですね。そういう現場は今までなかったので(笑)。ただ、このドラマはとんでもなく怖いビジュアルのものが出てくるわけでもないので、怖いのが苦手な人も見られるドラマなのかなって思いました。それぞれのキャラクターもチャーミングですし、すごく楽しみです。

――今作では『言霊』=“言葉が持つ力”が鍵になっていますが、ご自身で言霊を実感したことはありますか?

自分はあまり口にしたりしないので、ないですね。口にせずとも思っていたりすると、そういう方向に向かっていくっていうこともあるんでしょうね……ただ、それも実感していないです(笑)。

――『言霊』=言葉の力を借りて2021年のうちに実現したいこと、やりたいことがあれば、ぜひ言葉で発してみてください!

ホラー作品をやると、とんでもないロケ場所に行って、そこで色んなものを持って帰ってきてしまうと聞いたことがあるんです。とにかく無事に、怪奇現象などが起きないことを願っています(笑)。

――放送を楽しみにしている視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。

撮影はこれから始まるのですが、もうすでに面白いドラマになるんじゃないかなと思っていますし、それに向けて努力しようと思っています。ぜひ見てください。

■斉藤由貴(岩戸志麻 役)

――最初に脚本を読んだ際、どのような印象を受けましたか?

まず最初に、「言霊」という言葉がすごく素敵だと思いました。私は物を書くのが好きで、発した言葉には魂や気配など色んなものがはらんでいるとよく感じているんです。だから、このドラマでそれがどんな風に表現されていくのか、特に深夜ドラマということで、より自由に表現できる部分がきっと出てくると思うので楽しみです。また、レディスコート葉鳥にはさまざまな女性が住むのですが、仕事もキャラクターも言葉の発し方も違います。発する言葉の質の違いのようなものも、セリフ劇の中で楽しいものが生まれるのではないかなと思っていて。そこは、一視聴者として楽しみたいなと思っています。

――今作では『言霊』=“言葉が持つ力”が鍵になっていますが、ご自身で言霊を実感したことはありますか?

私はすごく食パンが好きで、あちこちで「食パンが好きだ」っていうことを発信していたら、いろんな現場ですっごく美味しい食パンをいただくことが増えました! これは一つの言霊なのかな? とか思ったりしています(笑)。仕事も同じで、言葉で発しているとそれに近いようなお仕事がきたりして、とても嬉しい気持ちになることがあります。

――『言霊』=言葉の力を借りて2021年のうちに実現したいこと、やりたいことがあれば、ぜひ言葉で発してみてください!

私は今作で宮司という役で祓う役割を担うのですが、そこで弓を引くんです。なので、上手くできるようになったらいいなって願っています。運動系が一切苦手なので、格好よく、様になるか今から心配しています(笑)。

――放送を楽しみにしている視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。

10月の少し肌寒くなってきた時期に、土曜夜11時から放送されるのですが、季節も時間もホラーを見るにはバッチリなタイミングじゃないかなと思っています。その後眠れなくなったらどうしようかなという心配はあるかもしれませんが、次の日は日曜だし、そういうのもたまにはいいんじゃないかな(笑)。とにかくこのドラマはすごく面白いと思うので、ぜひ楽しみに見ていただけたら嬉しいです。

■テレビ朝日・浜田壮瑛プロデューサー

一国のリーダーが発する決まりきったフレーズや、SNS上での心ないコメントなど、魂なく発せられる言葉にも『言霊』は宿ります。自分で発した言葉は、良くも悪くも、やがて自分に返ってくる。幼いころ親に諭されたそんな当たり前のことを、ホラーを通して再確認いただけたらと思います。『言霊』は、貴方の隣にもきっといます。

テレビ朝日ドラマ初出演&初主演の西野七瀬さんを筆頭に、今後解禁となる、今をときめくフレッシュな若手女優が一堂に集結。秋の夜長に、あなたを“美しい禁断のホラー”の世界にお連れします。

楽しく、美しく、たまにめっちゃ怖い、そんなドラマです。ぜひ大切な方と一緒にお楽しみください。