ネクストレベルが運営する縁結び大学は8月4日、「既婚男性のお財布事情」に関する調査結果を発表した。同調査は6月7日~21日、既婚男性185人を対象に、インターネットで実施した。

  • 毎月のおこづかいの額

おこづかい制か尋ねたところ、68.6%が「おこづかい制」、31.4%が「おこづかい制ではない」と答えた。

おこづかいの額を聞くと、最も多いのが「2万円以下」(25.4%)だった。「4万円以下」だった人は59.5%で、6割近くの既婚男性が毎月のおこづかいは4万円以下であることがわかった。

おこづかい制の人の比率を子どもの有無で分類したところ、子どもがいる既婚男性のほうが、子どもがいない既婚男性よりも6.4ポイント比率が高かった。

  • おこづかい制の比率

おこづかい制の人の比率を世帯年収別に分類すると、世帯年収「1,001万円以上」を境におこづかい制の比率が半数以下になることがわかった。世帯年収が1,000万円以下の比率をみると、どの世帯年収でも6~7割がおこづかい制をとっている。

世帯年収が400万円以下の場合、41.2%がおこづかいの額が「2万円以下」と答えている。他の世帯年収別のおこづかい額と比較しても、「2万円以下」の人の割合は年収400万円の層がもっとも高かった。

32.4%は「おこづかい制ではない」ものの、自由にお金が使えるという状況ではないことがわかった。おこづかい制ではない人に1カ月に自由に使える金額を聞くと、平均が1.3万円で最高でも4万円だった。さらに世帯年収400万円以下では、おこづかいが4万円以上の既婚男性は一人もいないという結果になっている。

  • 世帯年収400万円以下のおこづかいの額

回答者で多くを占めるのが世帯年収401~600万円以下の世帯だった。おこづかいの金額は、「2万円以下」が38.3%で多数を占め、世帯年収400万円以下の結果とあまり変わらなかった。しかし、世帯年収400万円以下では、おこづかいが4万円以上の既婚男性は一人もいなかったのに対し、世帯年収401~600万円以下の場合は、4万円以上受け取っている人が5%見られた。

世帯年収が601~800万円以下になると、おこづかいの額は「2~3万円」がもっとも多く35.7%を占めた。「2万円以下」は11.9%で、世帯年収が増えると、夫のおこづかいの金額が増えるという正比例の構図が世帯年収600万円を境に見られることがわかった。

  • 世帯年収601~800万円以下のおこづかいの額

世帯年収が801万円を超えると、おこづかいが「3~4万円」の人が20%となり、これまでと比べて金額が増える傾向が顕著になった。おこづかいが4万円以上の人を合計すると23.3%と、かなりボリュームが増えている。

世帯年収が1,001万円を超えると、「おこづかい制ではない」(52.6%)が多数派となった。おこづかいの額についてもボリュームゾーンといえる回答がないことから、それぞれ必要な額を受け取っていると考えられる。

  • 世帯年収が1,001万円以上の世帯のおこづかいの額

自分のおこづかいについてどう思うか聞くと、32.4%が「足りないので増額したい」と答えた。2位は「額に不満はあるが仕方ない」(21.1%)、3位は「十分な額で満足」(17.8%)だった。「おこづかい制自体に満足」(11.4%)は、「おこづかい制自体に不満」(4.9%)を大きく上回っている。

へそくりはあるか尋ねたところ、51.9%が「へそくりはまったくない」と答えた。「へそくりがある」と答えた人も、その額の多くが「30万円以下」(26.5%)だったが、中には「301万円以上」という人も5.4%いた。

  • へそくりはありますか

へそくりのある人の比率を世帯年収別で見たところ、世帯年収に比例して、へそくりがある人の比率も上昇することがわかった。世帯年収801万円以上だと、6割がへそくりを持っていると答えている。

平日のランチ代について尋ねたところ、「500円以下」が23.8%、「300円以下」「501~800円」が各10.8%となっている。45.4%は弁当を持参し、14.1%は社員食堂やまかないなどで昼食をとるなど、合計すると全体の59.5%が平日のランチの出費を抑える努力をしていることがわかった。

弁当の持参比率を世帯年収別に比較すると、世帯年収600万円以下では半数以上が弁当を持参することがわかった。601万円以上になると弁当持参率が4割台にまで下がる。さらに世帯年収が1,001万円を超えると、弁当持参率は21.1%まで低くなった。

  • 平日のランチ代

おこづかいの使い道を尋ねたところ、圧倒的に多かったのは「飲物」(61.1%)だった。次いで「外食・飲み会」(38.4%)、「趣味・レジャー」(37.8%)、「昼食代」(36.8%)となっている。「(妻や子どもへの)プレゼント」(24.3%)や「家族の外食」(12.4%)など、家族のためにお金を使っている人も一定数見られた。

  • おこづかいの使い道