――この1年の『フジアナのいろイロ』で印象に残っている企画は何ですか?

宮司:倉田(大誠)さんが盆栽を愛でる企画が、すごく印象に残ってます。アナマガアワードで大賞を受賞したことによる副賞企画なんですが、倉田さんの独特なキャラクターと、盆栽の静かな世界観が妙にマッチして、とてつもなくシュールで唯一無二の世界観を醸し出していました。

生田:僕は、いろんな企画に視聴者投票してもらって1位に選ばれたのを実現させましょうというので選ばれた、榎並(大二郎)アナウンサーの「先輩! おカバン見せて頂けますか?」ですね。1位だけあって、やっぱり面白い企画でした。

――放送の番組では見られない姿が、この番組の魅力ですよね。台本もほとんど決まっていることがなくて、自由にやられている感じがありますが、その楽しさはありますか?

生田:僕はわりと忠実にやってます。バキバキに台本見てるんで(笑)

宮司:そうなんですね(笑)。私は、お互いに試し合いがあるような気がして。「こうきたか」と思って「こう返すか」っていうやり取りが楽しいです。普段は台本があることが多いですし、制作側と出演者の間に立って、その台本を忠実に遂行していくことで制作側の目的をかなえるというのがアナウンサーの仕事なので、自分がいろいろ組み立てていくという作業や、お互いの出方を探りつつやっていくというのは、この番組ならではだと感じますね。

■“タモリイズム”が生きている!?

――新人時代から『さまぁ~ずの神ギ問』を担当された宮司さんにとって、こうしたバラエティ的なノリというのはさまぁ~ずさんに鍛えられた部分もありますか?

宮司:あるかもしれないですね。でも、さまぁ~ずさんは「自由にやってくれたら俺たちも面白がるから、やりたいようにやっていいよ」みたいなスタンスだったので、鍛えられるというよりは、本当に雑談をしてるという感覚に近いですね。制作側が求めてくることを同時に達成しなきゃいけないっていう難しさはありましたけど、あの番組で培ったことは結構あるなあと思いますね。

――生田さんにとって、バラエティで育ててもらった存在というのはどなたになりますか?

生田:1年目で『笑っていいとも!』をやらせてもらったので、タモリさんですね。何かこうしたほうがいいよっていう指導があるわけではないのですが、MCにおいて肩肘張らずに自然体でいることの大事さというのを、見て学ぶという感じでした。

――では、マイク田さんにも“タモリイズム”が…

生田:それを言ってしまうとタモリさんに申し訳ないんですけど(笑)、礎にはなってると思います。