今年4月に、スポーツサイクルに電動アシストユニットを搭載した電動自転車「MATE X」(33万円)を取り上げたが、さらにコンパクトになった新型モデルが日本に上陸したとのこと。早速、恵比寿にある旗艦店「MATE.BIKE TOKYO」で試乗してきた。

  • デンマークから来た電動自転車「MATE.BIKE」

ふた回りほどのコンパクトさで女性にも人気

その名は「MATE CITY」(27万5,000円)。見た目も、ネーミングも街乗りにマッチした「e-BIKE」である。以前取材した「MATE X」が高さ124cm、長さ180cm、幅65cmに対して、「MATE CITY」は 高さ108cm、長さ160cm、幅57cm。

  • 「MATE CITY/レガシーブラック」(27万5,000円)

タイヤの大きさも「MATE X」の2.1インチと比べて、「MATE CITY」は1.5インチと、小回り性能も高い。下記の写真を見ても分かるように、ふた回りほどコンパクトになった印象である。

  • 奥の「MATE X」と比較するとコンパクトさが分かる

  • 「MATE X」より、ふた回りほどコンパクトなタイヤ

重量においても、「MATE X」28.5kgから「MATE CITY」は23kgと約6kgも軽量化されており、デンマーク本国で女性に人気なのもうなずける。

「MATE X」同様、ハンドル→サドル→フレームの3ステップで折り畳めて、さらに軽量され、電車での輪行やクルマへの積み込みも、より簡単にできるようになったようだ。

  • 3ステップで折り畳める

  • 軽量化で積み込みが「より楽」に

「MATE X」と比べても遜色ないパワーがある

パワフルさについてはどうだろうか。

「モーターは 『MATE X』と同じ250Wですが、バッテリーは36V(「MATE X」は48V)、変速ギア7段(「MATE X」は8段)と少しダウンしました。しかし、本体を6kg軽量化し、タイヤも小さくなったので、乗り比べると実感できますが、パワーはまったく遜色ないです」、と話す「MATE.BIKE」代表の福井雄大さん。

なお、前後のフルサスペンションや内蔵バッテリー、USB充電、カラーディスプレイ(アシストレベル、走行距離、バッテリーの消耗、スピード表示)などは「MATE X」同様に標準装備されている。

車道も小道も、安定走行が楽しめる

次に、恵比寿周辺を20分ほど試乗体験してみた、以前試乗した「MATE X」と変わらぬ、軽快な走り出し。電動アシストとギアを上げると、グイグイ加速して、原付バイク並みの速さが体感できる。

体力に自信がなくても、爽快な風を感じながら軽やかに走れるので、これからの暑い夏の通勤や通学には最適かもしれない。実際、長い急な坂道も電動アシスト「3」で走れば、変速ギアをシフトチェンジすれば、スイスイ登っていくことができた。

  • 電動アシストと変速ギアで坂道もスイスイ進む

今回は、住宅街の小道に入り、小回り性能も試してみた。人一人が通れるくらいの細道や、急な曲がり角を走行して、細かなハンドル操作を実感した。

福井さんいわく「『MATE CITY』の車長やタイヤがコンパクトで、『MATE X』と比べて重心が低いので、狭い道の走行や、方向転換がスムーズできます。それに、従来の自転車とほぼ同じサイズ感なので、駐輪場探しも困らないと思います」。

将来、必要となるスピードのアップデートも無料で行う

また、ハンドルの左側にあるスイッチのマイナスボタン長押しすれば、歩行スピードのウォークモード(時速6km)で走れるので、横断歩道でも乗ったままで徐行が可能。

  • ウォークモードで徐行できる

「今の電動アシストの制限速度は、昭和50年代に作られた法律がもとになっています。今後、CO2を排出しない街づくりを考えたときに、e-bikeはさらに普及していくことは間違いありません。そうなると、電動アシストの速度も緩和されていくでしょう。そのときは、お店に持って来ていただければ、無料でアップデートできます」(福井さん)

今回、最大アシスト距離80kmの「MATE CITY」と、120Kmの「MATE CITY+」(31万9,000円)の2モデルを展開。カラーはレガシーブラック、トゥルーブルー、ゴールデンオリーブ、ショッキングピンクの4色が用意されている。

  • トゥルーブルー

  • ゴールデンオリーブ

  • ショッキングピンク

涼しい風を体感しながら、身体を動かせるe-BIKEは蒸し暑くて、何もやる気が起きない今夏にもオススメだ。リモートワークで運動不足やマンネリ化した毎日をリフレッシュしてくれるはずだ。