気温が高くなり、家庭の生ごみの匂いやコバエが気になる季節に突入しました。そんななか、高級キッチン家電ともいえる"生ごみ処理機"が助成金で買える地域もあるようで、市町村によっては最大5万円の助成金がもらえるそうです。
料理男子と同居する筆者の家では、よく生ごみが発生します。おうち時間が長引く影響で、ベランダ菜園を始めたということもあり、生ごみを手軽に肥料にできる生ごみ処理機に注目していました。
静かで匂わないものを選びたいと思い、まずは家電レンタルサイト「レンティオ」で2つの生ごみ処理機をレンタルして実際に使ってみました。
■ごみ箱感覚で置ける"生ごみ処理機"
気になって頼んだ商品はこちら。
・島産業 パリパリキューブライト アルファ PCL-33
・パナソニック 家庭用生ごみ処理機 MS-N53XD
そこそこ良いお値段のする生ごみ処理機。「レンティオ」であれば1カ月あたり「パリパリキューブライト アルファ PCL-33」は3,500円、「パナソニック 家庭用生ごみ処理機 MS-N53XD」は7,500円〜レンタルすることができました。両方とも脱臭しながら生ごみを乾燥させてごみを小さく、さらに肥料としても使えるようにしてくれます。
島産業 パリパリキューブライト アルファ PCL-33
小型なフォルムの生ごみ処理機。 1〜3人用と2人暮らしにはピッタリな、コーヒーマシーンくらいのサイズ感です。女性でも片手で運べる軽さなのが嬉しいポイント。
実際に生ごみ処理機を開けてみると中にザルのようなものが入っています。このザルは三角ポストとして流しに置けるので、溜まった生ごみを触らずに直接機械に入れるだけで良いのです。
節電モードと通常モードがあり、処理物の種類と量によって変更することが可能です
・節電モード
運転:自動停止機能あり
処理物:乾燥しやすいもの
処理量:約200g〜400g
処理時間:約4時間20分〜5時間40分
運転音:約36dB
電気代:約13円〜17円・通常モード
運転:9時間運転
処理物:乾燥しにくいもの
処理量:最大約700g
処理時間:約9時間
運転音:約36dB
電気代:約27円
実際に細かく切った野菜の皮などを入れて処理してみました。
使い方は簡単で、三角コーナーになる付属のザルに網状の水切りネットをつけて生ごみを貯めて、ザルごと機械に入れてフタをするだけ。
処理物の量が少なかったので節電モードでトライしてみました。騒音は「きっと動いてる」と思うくらいの静かさ。匂いは特になく、粛々と働いてくれている印象です。約4時間半で機械が自動で止まり、処理が完了していました。
処理後はドライフラワーのような状態に。
匂いは処理中も、処理後も全くといっていいほど気になりませんでした。かなりコンパクトになり、燃えるごみとしても捨てやすく、このまま肥料としても使えるのが嬉しいポイントです。
パナソニック 家庭用生ごみ処理機 MS-N53XD
次に検証したのはパナソニックのもの。大きさは45L用のごみ箱くらいのサイズ感で、最大処理量は1回で2kg、1日で8kgも処理できる大容量。重さは12kgあるので結構重ため。
お子さんがいる家庭や、追加投入ができるタイプなので、ある程度溜まってから処理をしたい人にオススメです。
中身は湯沸かしポットのようになっており、黒いバケツ部分に生ごみを直接投入していきます。
モードは標準モードと、速効性のある有機質肥料が作れるソフト乾燥モード2種類。
1回400gの生ごみを処理するスペックを見ていくと、
・標準モード
処理物:家庭で発生する生ごみだけ
処理量:400g (最大約2kg)
処理時間:約1時間40分
運転音:連続運転時 42dB、かくはん時 44dB
電気代:約20円・ソフト乾燥モード
処理物:家庭で発生する生ごみだけ
処理量:400g(最大約2kg)
処理時間:約2時間10分
運転音:連続運転時 42dB、かくはん時 44dB
電気代:約23円
実際に十分に水気を切って、細かくしたものを投入し、標準モードで試してみました。
使用中は静かな洗濯機のすすぎ中くらいの音。
気になる人は気にしてしまうかもしれませんが、「ちゃんと動いてるな」という印象でした。たまに機械が処理物を混ぜるタイミングでカラカラと音がしたので、そこが少し気になるポイントです。
匂いに関しては、もしかすると処理物の量が少なかったからか、嫌な匂いではないのですが香ばしい香りがにわかにしました。
お茶碗に大盛り2.5杯分の生ごみを入れたのですが、処理後は片手で治るくらいコンパクトになっていました。香ばしい匂いが少し気になりましたが、嫌な匂いではないので、個人的にはそこまで問題はないかなと思います。
コンパクトで重たくなく掃除も楽ちん、かつ運転音も静かで匂いも気にならない点で、個人的にはパリパリキューブライト アルファが合うなと思いました。
実際に使ってみて、家庭から出る生ごみの量やサイズ感、重さ、使用するであろう時間に伴った運転音、消臭機能が選ぶポイントかなと思いました。自治体によっては助成金もあるので、生ごみ処理機が気になっている人はチェックしてみては?