MFSは6月28日 、「新型コロナウイルスによる、住宅ローンボーナス返済への影響」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査は6月15日~21日、住宅ローン返済中の30〜50代男女461名(30代137名、40代162名、50代162名)を対象にインターネットで行われた。
調査によると、住宅ローンの返済でボーナス払いを選択している人は35.6%。この夏のボーナスがどうなるか聞いたところ、新型コロナウイルスの影響で「減る」と予想した人の割合は、30代で31.4%、40代が28.4%、50代では26.6%と、おおむね3割という結果に。
「減る」と回答した人の割合を業種別にみると、「公務員」(38.2%)、「製造業」(35.2%)、「情報通信業」(31.7%)が上位に。しかしながら、公務員の減額幅は1割程度と比較的小さく、公務員よりも民間企業のほうが減額幅が大きい傾向に。特に、「不動産業」(15.4%)や「情報通信業」(13.6%)では、「昨年より6割以上減る」と回答した人の割合が高かった。
次に、「今年の夏のボーナス支給額は、住宅ローンボーナス返済額を上回りそうですか? 上回りましたか?」と質問したところ、「返済額よりも低くなりそう」と答え人は、30代で29.2%、40代は22.2%、50代では17.7%という結果に。さらに「住宅ローンのボーナス返済額よりも多いが、その他の返済を考慮するとマイナスになりそう」と答えた人(30代18.8%、40代18.5%、50代14.5%)をあわせると、30代の48.0%、40代の40.7%、50代の32.2%が、今年の夏のボーナス支給額をオーバーする返済額を抱えていることがわかった。
そこで、住宅ローンボーナス払いを選択している人に対して「新型コロナウイルスの状況を受けて、ボーナス払いについて検討・実行したことはありますか?」という質問を実施。その結果、「検討・実行した」と回答した人の割合は、40代では20.4%、50代では8.1%だったのに対し、30代では37.5%と4割近くにのぼった。
最後に、「ボーナス払いを選択したことを、後悔していますか?」と質問したところ、14.0%が「後悔している」と回答。その割合は若い世代ほど多く、30代では22.9%、40代は13.0%、50代では8.1%という結果に。また、「毎月の住宅ローン返済は負担になっていますか?」と聞いたところ、49.9%が「とても負担になっている」「少し負担になっている」と回答した。