JR東日本盛岡支社は9日、JR東日本スタートアップ、電脳交通、奥津軽観光と連携し、8月の一部週末とお盆期間中に、新幹線の予約状況などのデータにもとづき配車する乗合タクシー運行の実証実験を実施すると発表した。この実証実験を通して、新幹線とタクシーを組み合わせたシームレスな移動手段を提供するという。
JR東日本盛岡支社は2019年以降、夏期間の「はやぶさ1号」に合わせ、津軽半島観光に便利な津軽線臨時旅客列車(蟹田~三厩間)を運転している。今年は臨時列車の運転できない日の代替交通として、奥津軽いまべつ駅から龍飛崎方面へ乗合タクシーを運行する。
実証実験では、乗合タクシーの運行において、「はやぶさ1号」の奥津軽いまべつ駅降車における新幹線の予約状況等のデータを活用し、電脳交通が乗合タクシーの利用人数を予測することで、最適な配車を実施する。
往路は「はやぶさ1号」(奥津軽いまべつ駅10時7分着)から接続し、北海道新幹線奥津軽いまべつ駅停留所(津軽線津軽二股駅)を10時20分に出発し、津軽線三厩駅を経て龍飛崎停留所に11時0分頃着。復路は龍飛崎停留所を14時30分に出発し、北海道新幹線奥津軽いまべつ駅停留所に15時0分頃着。「はやぶさ34号」(奥津軽いまべつ駅15時35分発)と津軽線蟹田行の列車(津軽二股駅15時54分発)に接続する。
実施期間は8月1日と8月7~15日。利用金額は1回1人あたり500円で、おとな・こども同額となっている。なお、新幹線の予約状況等のデータを活用する実証実験は、2021年3月に実施した山形新幹線の米沢駅の事例に次いで2例目とのこと。