いつでも好きなタイミングで気軽に取り組めて、メニューも目的やその日のコンディションで自由に選べる自宅トレーニング『宅トレ』。楽しみながら痩せられる & 健康になれるの一石二鳥で、コロナ禍によりさらに人気が沸騰中。
その『宅トレ』普及の第一人者で、チャンネル登録者数約240万人(2021年5月現在)を誇るYouTuber・竹脇まりなさんに、『宅トレ』動画誕生のエピソードをうかがいました。
■めざせ! コロナ太り解消 & 夏に魅せるカラダ
新年度がスタートして約2か月。入学、進級、入社、異動などで生活環境が変わった人も多いのではないでしょうか。
昨年来のコロナ禍で外出の機会も減っているなか、
「運動不足で体重が増えてしまった」
「なかなか気分転換ができなくてストレスが溜まっている」
「健康のためになにか運動をはじめたい」
「夏に向けてダイエットしたい」
なにかひとつでも思い当たることがあったら、新しい生活にぜひ採り入れてほしいのが『宅トレ』です。
『宅トレ』は、動画を観ながら自宅で気軽にできるトレーニング。ジムのように他人の目を気にする必要がありませんから、すっぴんに部屋着のままで構いません。多少動きがぎこちなくても自分のペースで進めればいいので、「運動は苦手」という方も楽しく取り組めます。
■挫折と自己否定の先にたどり着いたフィットネス動画『宅トレ』
2018年2月、「ヨガのインストラクターになろう」と一念発起して会社を辞めたわたしは、単身、ヨガ修行の旅に出ました。インド以外でもっともヨガ人口が多いロサンゼルスでは、有名なヨガスタジオやインストラクターの下でレッスンを受けながら、ベジタリアンやヴィーガンなど健康志向の食生活についても学びました。
その後、ヨガ発祥の地・インドに渡り、世界共通のヨガの資格「RYT200」を取得しました。
ところが、ヨガインストラクターとしてバリバリ働くつもりで帰国したわたしを待っていたのは、「仕事がない」という現実でした。本場で学んできても、資格を持っていても、「経験がない」という理由で書類選考さえ通らない日々が続きました。
そんなタイミングで夫の海外赴任が決まります。赴任先はNY。「せっかく海外で暮らすのだから」と、2018年12月、YouTubeのチャンネルを開設し、NYの街や食、トレンドを紹介する動画を投稿していきました。でも、登録者数はなかなか増えず、半年以上過ぎても数百人どまり。
インストラクターとしての需要もないし、YouTubeも見てもらえない。「なにをやってもうまくいかない」と挫折感を味わい、落ち込む日々でした。
■『宅トレ』の原点、「わたしはわたしのままでいい」
そんなある日、たまたま見かけたのが当時流行っていた『ハンドクラップ』動画です。韓国の方が踊り始めたエクササイズダンスで、SNSでたくさん「踊ってみた」動画が投稿されていました。
実は、インストラクターになれなかったコンプレックスもあって、それまでフィットネス動画はYouTubeに一度も上げていませんでした。でも、彼らの踊る姿を見て、「ダンス動画流行ってるし自分も1回だけやってみるか」と思い、その衝動のまま、『アラサーが本気でハンドクラップを踊ってみた』動画を撮影。
ぜんぜんちゃんと踊れなくて、「こんなにぐだぐだじゃ、批判されるんじゃないか」と怖くて、アップするかどうかすごく迷って。それでも思い切ってアップしたら、すごい勢いで再生回数が増えたんです。
コメントも「一生懸命やっていて親近感が持てる」というような肯定的なものが多く、「そうか、わたしはわたしのままでいいんだ」と、はじめて心の底から思えました。
【HANDCLAP】2週間で10キロ痩せるダンス15分ノーカットでアラサーが本気で踊ってみたから一緒に踊ろう!【#家で一緒にやってみよう】
以来、わたし自身が精いっぱい楽しみながら取り組んでいる姿を見せて、「みんな、一緒にがんばろう!」という気持ちで『宅トレ』動画をアップし続けています。
私の動画を見た方にもフィットネスを通じて、自分を応援してほしいし、自分を好きになってほしい。「自分は自分でいいんだ」と感じてほしいと思っています。
■短時間でも途中リタイヤでもOK! まずはなんでもいいからはじめてみよう!
運動習慣がない方は、いざトレーニングをしようとしても「何から始めればいいのかわからない」とか、「できなかったらどうしよう」とか、なかなか最初の一歩が踏み出せないかもしれません。
その点、『宅トレ』は動画を観ながら自宅で一人でできるので、誰の目も気にしなくていいし、自分のペースで取り組めます。3分や4分という短いプログラムもたくさんありますから、「これなら自分にもできそう」というものから挑戦すればOKです。
完璧なフォームでできなくてもいいし、途中でギブアップしてしまっても構いません。やらなかったら運動効果はゼロですが、ちょっとでもやれば必ず効果は表れます。
できなくても自分を責めたり恥ずかしがったりしないで、できたことを喜んで自分で自分を褒めてあげてください。そうするうちに、段々とできるようになってくるし、できるようになってくればトレーニングがどんどん楽しくなってきます。