近畿日本鉄道は26日、名阪特急「ひのとり」(80000系)の鉄道友の会ブルーリボン賞受賞が決定したと発表した。近鉄のブルーリボン賞受賞は2014年の観光特急「しまかぜ」以来、7年ぶり9回目。受賞記念についてのコメントも発表している。

  • 近鉄の名阪特急「ひのとり」(80000系)

「ひのとり」は都市間輸送の新たなスタンダードとして開発され、日本で初めて全席にバックシェルを採用。「プレミアム車両」では電動式フルアクティブサスペンションを設置し、全席本革の3列シートで座席間隔を日本最大級の130cmとするなど、車内の快適性を追求した。2020年3月14日に運行開始し、現在、大阪難波~近鉄名古屋間では平日に1日15往復、土休日に1日19往復が運転されている。

鉄道友の会は「ひのとり」に関して、「名阪特急列車は広くゆったりした快適性を実現し、高品質で高機能な移動空間を提供してきた。『くつろぎのアップグレード』をコンセプトとする80000系は、これらをさらに追求している。ビジネス、観光、お出かけなどの多様な利用用途に対応し、車内からの眺望を楽しむことができる一方、悠久の歴史を育む沿線の伝統的景観とも調和しており、完成度が極めて高く魅力あふれる車両である」と評価。ブルーリボン賞(最優秀車両)に選定した。

  • 「プレミアム車両」の3列シート(全席バックシェル付き)

  • 「レギュラー車両」の4列シート(全席バックシェル付き)

近鉄もコメントを発表。「『ひのとり』は、アーバンライナーとともに大阪と名古屋をつなぐ特急列車として開発した当社の新しいフラッグシップとなる車両で、構想から約6年かけて完成しました。コンセプトである『くつろぎのアップグレード』を体現したプレミアムシートおよびレギュラーシートは、ご利用いただいた皆さまからもご好評をいただいております。これからも皆さまにより快適に、より楽しんでいただける車両づくりに努めてまいります」と述べ、鉄道友の会会員と「ひのとり」利用者に感謝の意を表した。