• 『ブラックシンデレラ』場面写真

心境的にも「本当に変わってきた」と告白。「去年から今年にかけて、役のことを考える時間が増えました。ずっと一日中、役のことだけを考えています。それは変わったことですね」と自己分析する。

プライベートも変わった。「フレンドリーなタイプではないので人と遊ぶことはあまりなかったのですが、最近は友達と話をしたり、自分の好きなことにのめりこめて、すごく楽しい。充実しています」と笑顔を見せる。

俳優としての成長期を歩き始めた今年、ABEMAオリジナルドラマ『ブラックシンデレラ』(4月22日スタート、毎週木曜22:00~)に、主人公の愛波(莉子)たちが通う高校に転校してきたミステリアスな一匹狼・島村空(しまむら・そら)役で出演する。

板垣は「空は人の三歩先、未来を見ている役で、人の喜びや辛さを知って転校してくる。ほかの役と雰囲気がまるで違いますね」と役柄を紹介し、「名前のように、空のようにお芝居したいなと。空には晴れや曇り、雨、いろいろな表情があり、変化する。それでいて全員を平等に見ている。博愛主義じゃないけれど、誰かを晴れにできるような、そういう存在になりたいと思いました」と語る。

冒頭で言っていたように、役柄と自分の感情がリンクする瞬間もあるという。「自分が空なら、愛波にこうしてあげたいとか、台本を読んでいて思います。それが自分らしさかわからないけれど、そういう思考に変わってきました」。そして、この現場でも、自分の成長を如実に感じているという。「アドリブもたくさんあり、とても遊ばせてもらっています。年代が近い方たちと恋愛モノを作ることも刺激的で、気持ちと熱量で芝居する感じです。やってやろうぜ! みたいな(笑)。そんな感じもすごく新鮮ですごく楽しいです!」。

ただ、芝居は楽しい一方で、「毎回が受験勉強ですね(笑)」と試行錯誤の連続だという。「最近すごく難しいと感じるような役があり、でも、なるようになるって言葉に救われています。お芝居は好きじゃないとできないと思う」と芝居に対する想いを語り、「今回の作品は、誰も観たことがないようなドラマにしていきたい。それが僕らの仕事だと思います」と意気込んだ。

■板垣瑞生
2000年10月25日生まれ。東京都出身。2014年、映画『闇金ウシジマくん Part2』で映画デビューを果たす。翌年公開の映画『ソロモンの偽証』では、1万人の参加者の中から準主役・神原和彦役に選ばれ、日本映画批評家大賞新人男優賞を受賞する。その後、『初恋ロスタイム』(19)で映画初主演、NHK連続テレビ小説『エール』(20)や、連続ドラマ初主演の『社内マリッジハニー』(20)、大河ドラマ『麒麟がくる』(20)など、数々の話題作に出演している。

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