フジテレビのドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション 放送1000回SP 後編』が、18日(14:00~ ※関東ローカル)に放送される。

  • phaさん=14年7月13日放送『お金がなくても楽しく暮らす方法』より

95年10月にスタートした同番組は、18日に放送1000回目を迎えるにあたり、「放送1000回SP」を2周にわたって放送。四半世紀を超える長い歴史の中で『ザ・ノンフィクション』が一体、何を描いてきたのかを検証していく。

18日放送の「後編」は、11年3月11日の東日本大震災以降に放送された番組の歩みをたどる。ある日突然、大切な家や故郷、愛する人の命を奪われるという現実は、日本人の価値観を大きく変えた。「人生にとって本当に大切なものは何なのか…」日本中が悩み始めた時、番組が目を向けたのは「自分らしい生き方」を追い求める人々だった。

超高学歴なのに「働かないで楽しく暮らす方法」を追求する人、生まれながらの性に違和感をおぼえ“本当の自分”を取り戻そうともがく人…そして2020年に世界を揺るがし続ける新型コロナの発生。人々の中で「人生に大切なもの」の優先順位が大きく揺らいでいる。『ザ・ノンフィクション』は、その時代時代を生きる人々の「心」を描き続けてきた。

そして、長寿番組だからこそ実現できる長期間にわたる映像記録も、『ザ・ノンフィクション』の大きな特徴。17年にわたり、ダウン症の子供を持つ家族を記録した「ピュアにダンス」シリーズは、人間の成長と子供たちが持つ可能性を見つめ続けた。

18年にわたり、山奥で自給自足の生活をする父と6人の子供を追った「われら百姓家族」は、子供たちの成長と家族の“別れ”までを記録。寺で共同生活をする熱血和尚と傷ついた子供たちを11年にわたり記録した「おじさん、ありがとう」は、国内外で数々の賞を受賞する感動作となった。

そんな「放送1000回SP」で、最多となる36回目の“語り”を担当するのは女優・宮崎あおい。最初にこの番組のナレーションを読んだのは18歳の時。以来、数多くの作品に関わってきた彼女の“語り”とともに『ザ・ノンフィクション』の軌跡をたどる。

  • 11年4月17日放送『東日本大震災特別番組「わすれない」~三つの家族の肖像~』

  • 11年8月14日放送『わすれない~原発と牛飼い~』より

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