マイナビは3月17日、「マイナビ2022年卒 企業新卒採用予定調査」の結果を発表した。調査期間は2021年年2月1~20日、調査対象は新卒採用実績のある国内企業、有効回答は2,142社。

採用予定数、「前年並み」が最多

2022年卒の採用スケジュールを尋ねると、「エントリー受付」「個別企業セミナー」「ES(エントリーシート)結果通知」「面接」を3月に開始する割合が最も多かった。また「内々定出し」については、4月開始が最多となった。2021年卒の実績と比べると、2022年卒の3月から5月に「内々定出し」を開始する割合は前年を上回った一方、6月は前年を下回った。

同調査では、「2022年卒はWEBなどを活用することにより、コロナ禍であっても予定通り採用活動を実施できる見込みで、前年に比べ進捗が早くなる」と分析している。

  • 採用予定数(前年調査との比較)

新卒採用予定数は、「前年並み」が大学(文系)で57.0%、大学(理系)で59.1%、大学院(理系)で48.3%と、全ての属性で一番多い結果に。新卒採用を実施する理由については、「組織の存続と強化(活性化)」(70.0%)と「年齢など人員構成の適正化」(59.4%)の2つが目立った。

「質・量の優先度」については、大学(文系)、大学(理系)、大学院(理系)の全ての属性で約9割が「質を優先」としていることがわかった。

新卒採用における「ジョブ型雇用」の導入に賛成か反対か聞くと、6割近い59.7%が「どちらともいえない」と回答。ジョブ型雇用の導入に関する検討状況については、「導入を検討したことがない(議題としてあがったことがない)」が64.5%を占めた一方、「導入するか否かを検討している」も13.0%と1割を上回った。