1996年に放送された特撮ドラマ『ウルトラマンティガ』の25周年を記念したフィギュア「S.H.Figuarts(真骨彫製法)ウルトラマンティガ」の発売を記念し、マドカ・ダイゴ隊員を演じたV6の長野博を起用したTVCMが3月6日から、Web動画が3月5日から公開される。

「真骨彫製法」は、スクリーンの中で活躍するヒーローたちの力強いアクション、その魂の躍動を約14cmの中で再現する「S.H.Figuarts」シリーズの新たな造形技術。表面的でなく、人間の骨格を意識した造形を行っており、ヒーロー本来の"存在感"とフィギュアとしての"自然な可動"の両立を追求した新製法で、これまでに「仮面ライダー」の人気ライダーたちを立体化し、そのクオリティで高い支持を集めてきた。

「S.H.Figuarts(真骨彫製法)ウルトラマンティガ」は、当時のスーツアクター権藤俊輔氏の体をスキャンするなど、造形・可動・監修・彩色まで各所徹底的にこだわって作られている。ポージング、手首の細部までスキャンすることで、骨格からの造形を実現。円谷プロダクション造形部門LSSの監修に加え、権藤氏も監修に参加し「権藤ティガ」と呼ばれた造形を徹底追及している。ティガ・ダイナ・ガイアシリーズのスーツ造形に携わっていた成田穣氏がスタチュー原型を作成した。カラーリングは実際のスーツ生地を入手し、カメラを通して映し出されるティガの印象に近い彩色にて再現。予約受付開始は2021年3月8日を予定。価格は6,600円(税込)。

3月6日から放映となるTVCMでは、真っ黒な世界にたたずむ長野がカメラに向かってゆっくり近づきながら「かつて、ティガになった、君たちへ」と話し始めると、画面には25年前の『ウルトラマンティガ』の最終回でティガを復活させ、ティガと一体化した子供達が光り輝く名シーンが登場。再び画面が真っ黒の世界に戻ると、長野さんがもう一度ティガに変身するような想いを込めて、力強く「ティガーーー!!」と叫ぶと、その声に応えるように実際のフィギュアが光と共に登場する。そのフィギュアを手に取り、25年前にティガが好きだった、ティガになった人たちへ向けて語りかける。「さぁ、その手に光を。」

長野博インタビュー

――久しぶりにティガに再会した感想は?

懐かしさももちろんですが、こんなリアルなティガに出会えたってことはうれしかったです。また、撮影現場でこのティガの造形美の元となるスーツアクターの権藤さんに再会できたのもうれしかったです。

――セットチェンジ中に権藤さんとお話されていましたね?

当時、副隊長をやられていたムナカタ隊員のお話もして、「今、ムナカタ隊員に僕(長野さん)と一緒だよとメール送ったよ~」ってお話されていました。うれしかったですね。撮影現場でも良くお会いしていたので。

――フィギュアに初めて触れた時の感想は?

この大きさなんですけど、質感も重みもあって。あと、リアルさを再現する為に色んな素材を使っているんですが、そこが感動しました。お腹の曲がった時のシワの寄りぐらいも、肩の腕が上がった時の線の盛り上がり方とか。全てにおいてできるだけ本物に近づける。可動域もそうですし、日々進化していますし。ほんとそのままリアルな物に出会えた感じがしますね。

――ティガにいろんなポーズをされていましたね?

飛んでるポーズとか、ゼペリオン光線とか、少し苦しかったりすることもあるんですけど、何のストレスもなく、自然にポーズが取れます。

――CM内で実際のストーリーを思い出すようなカットがありましたがいかがでしたか?

最終回ですかね。基本的に1話完結なんですけど、それが最終話は連続だったので凄く覚えてます。ティガが一回負けそうになって、光を失なった時に、みんなの力・光がティガのパワーになって、相手を倒すことができるというのが、今、僕からすれば、ファンの方々の声援が僕の力だったり、次の原動力になると、そこが凄くリンクするなと。

――ウルトラマンティガの撮影当時の思い出を教えて下さい。

一年間やっていたんですが、基本的にスーツは夏用とかないので、夏は暑いし、冬は寒かったりもあり、僕は3着作って頂いたんです。まず1着目がちょっと小さくてしゃがめない。なので、もう少し大きいのを作って頂いて、もう1着は、冬に川に流れたりもしたんですが、その時にウェットスーツを中に着こまないといけないので、よりまた少し大きなサイズを作って頂いて、合計3着作って頂きました。冬の道志の川で流れていましたね。一番初めの撮影現場も山の中で、レーザーポインターであの辺に怪獣がいますとか、この辺にティガの石像がいますとか、それを想像とイメージしながら撮影に入っていったことを覚えてます。ヘルメットも大きいですし、振り向いたら頭持っていかれたりとか。第2話ですかね。村石監督と中の中で変身ポーズを考えたのを覚えています。変身ポーズって大事じゃないですか。後々もみんなが真似してくれるんじゃないかという話を村石監督としてて、じゃーどうしようかなと。その時まで決まってなかったんですよね。「じゃーこんな感じどうですか?」と言うと「それいこう!」と5分ぐらいで決まって、それが今のティガの変身ポーズになりました。それまではティガ―!と自然に1話では変身していのですが、2話の時の変身ポーズが、山の中でその場で監督と2人で現場で打ち合わせして決まりました。

――オープニングテーマ曲は「TAKE ME HIGHER」でしたね?

ジャケットがウルトラマンティガバージョンで作って頂いたので、それはそれでレアですし、主題歌もいろいろやらせて頂いていますが、1年間ずっと流れることはなかなか無いので、それは貴重でうれしかったです。

――ウルトラマンティガを演じる前と後で変わったことはありますか?

やっぱりヒーローを演じさせて頂いたので、小さい子達の目線が変わった気がしますね。ライブ中、親子席の方から「ダイゴ~!」という声援を頂いたり、それもまたうれしいです。あと、メンバーの中に昭和のウルトラマンを見ていた世代もいるので、メンバーにウルトラマンがいることは凄いなと言われたことはあります。

成田穣氏コメント

25年前、当時在籍していた開米プロでティガの雛形を初めて目にした時の「カッコイイ!」という第一印象、そして「新しい事が始まるぞ」という期待でのワクワク感は今でもはっきりと覚えています。そんなカッコイイとワクワクを真骨彫ティガから25年ぶりに感じていただけたらとても嬉しいです。ティガ・ダイナ・ガイア…ウルトラマンという作品に関われた事、それは僕にとっての誇りです。その誇りを胸に。

円谷プロダクションLSSチームマネージャー福井康之コメント

25年前平成ウルトラシリーズの製作に参加できたことは幸運であり誇りです。情熱を傾けて取り組んだことが今でも思い出されます。同様に今回開発に携わったスタッフの熱い想いがこのフィギュアのパーツ一つ一つにも込められています。25年の時を経て光を受け継いだ S.H.Figuarts(真骨彫製法)ウルトラマンティガを手にしてその素晴らしさを実感して下さい!

開発担当・永尾達矢氏コメント

真骨彫ウルトラ第一弾、ウルトラマンティガの原型制作にあたりスーツアクターの権藤氏のスキャン撮影に参加させていただき、権藤氏の広い肩幅や逆三角形の肉体とティガの様々なポージングに感動しました。氏のティガのへの熱い思いを受け、今まで以上にスーツアクターさんの体形を意識したアクションフィギュアになったと思います。ボディに軟質パーツを採用したことで、よりリアル感が増し劇中のポーズを再現しやすくなりました。そして、素立ちの佇まいのカッコいい権藤ティガを感じていただけたらと思います。

権藤俊輔(ウルトラマンティガ/スーツ・アクター)コメント

「久々に"ティガ"になって欲しい」との要請を受け、昨夏から進めていたこのプロジェクトも、幾度もの修正を経てようやく完成の報告ができ嬉しく思います。今回は丸山さんが創造した眉目秀麗なデザインを最大限引き出すべく、当時こだわったティガ・スーツの到達点である劇場版「THE FINAL ODYSSEY」でのスーツをモデリングの指針としました。"若き青年ウルトラマンであるダイゴ=ティガ特有の艶っぽさをしっかりと醸し出すように! "などと難解な指示をぶつけ開発を困惑させたことを謝ります(汗)。結果、掲げたハードルをしっかりと越えた出色の仕上がりで堂々"真骨彫ティガ"が完成しました。姿勢やポージングの調節で表情自体も俄然変わるものです、まさに"光"が宿るその瞬間を色々と見つけ出して、皆さんもその一員となって楽しんで下さい。

(C)円谷プロ