さまざまな場所で見かけるようになったUber Eatsの配達員。時間や場所に縛られず、自分のライフスタイルに合わせやすいため、副業が当たり前になりつつあるこの時代において配達員は注目を集めています。
そんなUber Eatsの配達員になるためには登録が必要です。今回は配達員デビューに向け、必要な登録方法や登録できない場合の対処法などを解説します。
Uber Eatsの配達員登録の流れ
Uber Eatsの配達員は、登録要件を満たしていれば誰でも始めることが可能です。なお、以前(2020年3月29日まで)は各所にある「パートナーセンター」と呼ばれる場所での本登録が必要でしたが、記事執筆時点ではその必要はなくなっております。
稼働開始できるまでには3日~2週間ほどかかるため、「今すぐに働きたい」と考えるよりも前に「ひとまず登録しておく」というのがおすすめです。
パートナーは登録要件を満たしていればだれでも登録することが可能で、申し込みはオンラインのみで完了できます。
以下では、登録の手順を紹介します。
1. アカウント登録
はじめに、Uberのホームページ、あるいは配達員用アプリ(「Uber Driver」)にて、Uber Eatsの配達員用のアカウントを作成します。
ここでは、メールアドレスや名前、ログインするためのパスワードを決定します。誰かの紹介で始める場合には、アカウントを作成する際に招待コードを打ち込みましょう。
アプリはこちらから
■Uber Driver「Google Play/AppStore」
※以下のスクリーンショットはすべて配達員用アプリを用いた際のものとなります
2. 書類の提出
本人確認と、車両の登録のために必要な書類をアップロードします。身分証明書と、原付きバイクや車、バイクでの配達を希望している場合には免許証や自賠責保険証などが必要となります。
さらに、プロフィール写真の登録が求められます。スマホで撮ったもので問題ないですが、この画像はウーバーの運営側や配達する場合に注文者に見られる写真だということを忘れないようにしましょう。
書類送付後はUber側にて審査が行われ、最短で3日、最大で2週間ほどかかると言われています。公式サイトによると、平均は「1週間程度」とのこと。審査が完了すると、Uberからその旨がメールで送られてきます。
3. アカウントの有効化
2020年3月30日より、パートナーセンターの影響が休止している影響で、専用サイトにアクセスすることで、スタッフによる電話サポートを予約することが可能です。
Uber Eatsの配達員に登録できない? 想定されるケースと対処法
Uber Eatsの配達員になるには、まずは登録を完了させる必要があります。以前までであれば、「ひとまずパートナーセンターに行ってみる」という方法でよかったのですが、現状はそうではありませんので、ここではいくつかの「起こりうる問題」とその対処法について紹介します。
ケース1. 電話番号やメールアドレスがすでに登録されたもの
過去にUber Eatsの配達員として登録しようとしたことはありませんか? そのような経歴がある場合、すでに電話番号やメールアドレスが登録されている可能性があります。電話番号かメールアドレスを入力して、登録されていないか確かめてみましょう。
登録されていれば画面が変わるので、パスワードを入力してください。もしパスワードがわからない場合には、右下の「パスワードをお忘れの場合」から設定しなおしましょう。
ケース2. 他のUberサービスに登録している
Uberが提供しているサービス内では、同じアカウントを使わなくてはなりません。つまり、アプリごとに違うアカウントを作る必要はなく、一度どこかのサービスに登録していればそれを共通で使用する必要があります。
他のUberサービスでアカウントを作ったことがないか、確認してみてください。よくありがちなのは、Uber eatsの「注文者側のアカウント」を作っているパターンです。
ケース3. 銀行口座の登録ができない
親族であっても本人以外の口座を登録することはできません。配達員としての報酬を受け取るための銀行口座が登録できなかった場合には、自分名義の口座かどうかを確認してください。
ゆうちょ銀行や信用金庫、ネット銀行は利用できません。また、Uber Eatsは海外からの送金で報酬を振り込んでいるので、入金時の確認対応が必要な金融機関は推奨されていない点も覚えておきましょう。
もし自分の口座がない場合や、登録しようとしている口座が登録できない銀行のものであった場合には、他の口座を登録するか新しく作りましょう。
ケース4. 「オンライン」にできない
Uber Eatsでは、配達員用アプリの「出発」アイコンをタップすれば、「オンライン」に切り替わり配達の依頼が届くようになります。しかし、確認事項を満たしていないと「オンライン」に切り替えることができません。
例えば、本人確認のための写真撮影や、感染症対策の確認事項などです。オンラインにできないときは、確認してほしい事項を提示してくれるので、その指示にしたがって行動してください。
また、もし登録できないときにはアプリ上からチャットで質問ができるので利用するのも手です。
Uber Eatsの登録に使える車両は?
Uber Eatsの配達員として登録できる車両について解説します。街中で見かける配達員は、自転車や原付きバイクが多いイメージですが、そのほかにも登録可能な車両があります。
ただし、自分の配達用の乗り物として車両登録できるのは1種類だけで、日によって乗り物を変えることはできません。もし配達の際に登録していない乗り物を使ってしまうと、配達員として働けなくなる恐れがあるので注意しておきましょう。
自転車
配達員は自転車を使ってUber Eatsで料理を運ぶことが可能です。自分の自転車はもちろん登録できますが、レンタル自転車での登録もできます。
原付きバイク
原付きバイクを使った配達も可能です。またUber Eatsの配達員は個人事業主として扱われるので、原付きバイクのガソリン代は経費として計上しても問題ありません。
125cc以上のバイク
125cc以上のバイクを使っての配達も認められています。車よりは小回りが利きますが、細い道での運転は少し厳しいかもしれません。
事業用車両の登録が済んでいる軽自動車
車でUber Eatsの配達員をしている人はめったに見かけませんが、Uber Eatsは車での配達も認められています。しかし、事業用登録されていないと登録できないので注意するようにしましょう。
事業用登録されている車は黒色のナンバープレートとなります。車で配達を考えている方は確認してみてください。また、事業用登録は誰でもできるので、車を使ったUber Eatsの配達員になりたい方は登録してもいいかもしれません。ただ、車で配達するとなると小道に入ったり駐停車したりするのに、自転車や原付きバイクよりも不便でしょう。
Uber Eatsの配達員登録に必要なもの
自転車での配達、原付きバイクや車、バイクでの配達など、希望する配達方法によって用意するものは異なりますが、共通して必要となるのは、身分証明書、プロフィール写真、キャッシュカード写真の3種類です。
身分証明書
身分証明書は有効なパスポート、運転免許証、個人番号カードを写真撮影すればOKです。細部までくっきり写っているか、不鮮明でないかにご注意ください。
プロフィール写真
肩より上、顔全体を撮影しましょう。その際、顔の位置が画面中央になるようにしたうえで、正面をしっかり向くようにする必要があります。服装はスーツでなくとも大丈夫ですが、サングラスやマスク着用はNGです。
キャッシュカード写真
配送料を受け取る銀行口座の所有者が自分であることを証明するためにキャッシュカードの写真のアップロードが必要になります。キャッシュカードの名前、銀行口座番号がはっきりとわかるように撮影しましょう。
配達方法別の必要なものまとめ
必要なもの | 自転車での配達 | 原付バイクでの配達 | 軽自動車やバイクでの配達(125cc以上) |
---|---|---|---|
身分証明書 | ○ | ○ | ○ |
プロフィール写真 | ○ | ○ | ○ |
キャッシュカード写真 | ○ | ○ | ○ |
運転免許証 | × | ○ | ○ |
自動車損害賠償責任保険証明書 | × | ○ | ○ |
ナンバープレートの写真 | × | ○ | ○ |
任意保険または自動車共済証書 | × | × | ○ |
車検証または軽自動車届出済証 | × | × | ○ |
Uber Eatsの配達員へ登録する際の注意点
Uber Eatsの配達員として登録する際におさえておきたい注意点を解説します。一般的なアルバイトと違い、Uber Eatsの配達員は18歳以上であれば誰でもなることができます。今まで体験してきたアルバイトや仕事と違う点があっても、「業務委託」であることを考えると納得がいくでしょう。
面接はない
Uber Eatsの配達員になるために面接は必要ありません。一般的なアルバイトであれば、応募して履歴書などを持って面接に行きますが、そのような手順は一切なしで登録が可能です。もちろん履歴書なども必要ありません。
銀行口座は本人のものでしか通らない
配達員として働いた分の報酬が発生した際、その収入を振り込むための口座の登録が必要です。この口座は本人名義のものしか登録できず、たとえ親族であっても登録はできません。自分名義の口座を持っていない場合には、配達員として登録する前に作成しておく必要があります。
登録車両以外での配達は補償が受けられない
先述した通り、配達用に登録できる乗り物は1つです。登録されていない乗り物で配達することは認められておらず、事故やけがをしたとしても、登録されていない乗り物で配達していた場合には補償が受けられません。配達する際は、登録されているものと同じか確認してください。
配達員に登録して自由に働こう
Uber Eatsの配達員になるためには、基本情報の登録が必須です。18歳以上であればだれでも配達員になれますが、本人確認書類の提出などがあるので正しい情報を入力しましょう。
また、配達員として稼働し始めるには3日~2週間ほどかかると言われているため、早めに登録しておくのがおすすめです。登録の手順や注意点を抑えて、スムーズに配達員デビューしましょう。