アイドルグループ・KAT-TUNの亀梨和也とSixTONESの松村北斗が、日本テレビ系ドラマ『レッドアイズ 監視捜査班』(毎週土曜22:00~)の見どころなどを語った。
劇中ではKSBCの特別捜査官として現場捜査を行う機動班、そして分析捜査を担う捜査員として無線を通じた絶妙なコンビネーションで事件を解決に導いている2人。事務所の先輩・後輩でありながら、ドラマでは初共演となる2人のお互いの印象、撮影現場での裏話やドラマの楽しみ方とは――。
――クランクインから約2か月経ちますが、撮影現場でのエピソードを教えてください。
亀梨:みんなで意見を出し合いながら、楽しく撮影させてもらっています。内容はシビアではありますが、木村(祐一)さんがいろいろ話題を提供してくださったりして、合間にはにこやかに雑談することもありますね。スタッフさんも含めて、本当にいい人たちに囲まれて仕事させてもらっているなと今回も感じています。
松村:KSBCは基本的にワンシチュエーションなので、椅子に座っているチームはお芝居で動くことが少ないんです。その中でシリアスに現場が進むのかなと思いきや、結構みんなのびのびお芝居もするし、ピリッと張りつめたところでハプニング的なミスが起こるとみんなで笑ったりして。話数を重ねるごとに、実際に本当のチームになっていくような感覚がありますね。
――今作で初共演ということで、お互いの印象やイメージが変わった部分はありますか?
松村:僕はクランクインする前まで、勝手にめちゃめちゃ緊張してたんです。子供の頃から“KAT-TUN=怖い”っていうイメージがあったので(苦笑)、積極的に話しかけたほうがいいのか、逆にあんまり話しかけないほうがいいのか…みたいな。でも、実際は全く気負う必要がなかったんですよね。SixTONESには親交のあるメンバーもいるので、「亀梨くんってどんな方?」って聞いたら「何も気にしないでフラットにいられると思うよ」って言ってるのがにわかに信じがたかったんですけど、現場に入ってすぐに納得しました(笑)。きっと今まで亀梨くんが主演されていた現場も、同じように雰囲気が良かったんだろうなと感じました。
亀梨:もともと絡むことが少なかったんですが、すごく印象が変わりました。ジャニーズの集まりで会った時は一匹狼的な感じの印象があったんです。クランクインする前、歌番組で一緒になった時は“話しかけんな”みたいな雰囲気を醸し出していて(笑)。そこで「なんて呼ばれてるの?」って声を掛けて、「北斗って呼ばれてます」「じゃあオレも北斗って呼ぶわ」っていう会話をして。ドラマで共演すると関係値もすごく近くなるので、北斗と共演してからテレビや雑誌も見るようになったし現場で楽しそうにいてくれて、いろいろ話もしてくれるようになって良かったなと思います。
――2人の時にはどんな話をされているんでしょうか?
亀梨:作品の話もするし、あとはちょっとジャニーズのアイドル的には使えないような、秘密の男子トークもしています(笑)
――今回演じる役についての魅力や演じる上で大切にしていることは?
亀梨:伏見はすごく誠実なキャラクターというのが大元にあるので、そこは役作りしていく中で大事にしていこうと思ったところです。あとは、一つの大きなテーマである“ふくしゅう”という部分ですね。恋人に対する想いと正義感…そのバランスが難しいところではあるんですけど、どっちを強く立たせるか、その切り替えみたいなものは監督と細かく話しながら作っています。
松村:警察をテーマにした作品なので、みんなスーツとか動きやすくてカチッとした衣装が多い中で、小牧は一人だけ色味やデザイン性があるんです。身なりは人を表すと思っているので、今回は衣装合わせの後に役作りをした感じでした。小牧のそういう自由な雰囲気、他のキャラクターとの重みの違いが出て“小牧面白いな”って頭の隅にポッと時々出てくるような役になったらいいなと思って演じています。
――お互いの役の魅力についてはどう感じていますか?
亀梨:基本的に小牧以外はちょっと堅いお芝居が多くて、小牧が唯一自由度のある役どころなんです。そこはすごく魅力だと思うし、北斗が柔らかさやキャラクターとしてのいい意味での強さや濃さをうまく体現してくれてるなって思います。
松村:伏見は冷静で鋭い感覚を持った役だと思うんですけど、でもそこだけじゃない面白みがあるのは何でだろう?と思いながら、現場で見てたんです。やっぱり亀梨くんのお芝居で1話からある“復讐劇”の根底が一切崩れないから、ただ冷静とか鋭い判断ができるだけじゃない伏見の人間としての魅力があるんだなと気づいて。きっと「伏見探偵事務所」の人々が伏見の元へ集まったのも、そういう理由だったんだろうなと思いました。
――小牧のキャラクターが「かわいい」とSNSで話題ですが、亀梨さんから見た松村さんのかわいい瞬間は?
亀梨:かわいい瞬間は、小牧ってちょっと甘えたな感じじゃないですか。1話でも(捜査システムを)「僕にも触らせて」とかお願いして、ダメって言われた時のふてくされてる顔とかはかわいいポイントなんじゃないでしょうか?僕も8話くらいで一発入れてみようかなと(笑)
――松村さんは、「かわいい」という評判を聞いていかがですか?
松村:本当ですか?ありがとうございます!小牧のキャラクター性としてある“人の心に土足で踏み込んでいく”感は、何かひとつ飛び超えてかわいさにつながるといいなという思いでやっていたので、素直にうれしいです。
――松村さんから見て座長の亀梨さんの佇まいを見て勉強になった部分は?
松村:台本についてスタッフさんと一緒に打ち合わせて、その場で解決していく姿、パッと思いつくひらめきと現場を統括するような視野の広さは、毎回ものすごく驚きますね。本当に頼りがいがあります。僕はクランクインがちょっと遅かったんですが、撮影に入った頃にはもうみんなが亀梨さんをすごく信頼していて。全員がどこを向いて誰を頼ればいいのか明確で、これが座長の在り方なんだと感じました。
――亀梨さんは特に意識されていることはあるんでしょうか?
亀梨:そうですね、(顔の付近を指して)この辺にいろいろ隠しカメラを付けて、視野を広くしてやっています(笑)
――KAT-TUNの主題歌「Roar」をオンエアで聴いた感想は?
亀梨:当初、制作の段階ではもう少し沈んだ感じの楽曲になるのかなと思ってたんですけど、オンエアを見ると“切なさ”から曲を聴き終わってエンディングに向かっていくところの“いい達成感”が心情として感じられて、最後は次回をちょっと期待させるような部分もあって、その辺はうまくハマってくれているのかなと思います。
松村:主題歌って作品との化学反応みたいなものが起こると思うんですけど、基本にあるKAT-TUNのカッコ良さと、この作品のイメージが絶妙なバランスで。どっちの魅力も引き出しているすごくカッコいい曲だなと思います。
――作品の魅力、これからの見どころを教えてください。
松村:3話くらいから、一人ひとりのキャラクターをクローズアップするような回が続きながら、主軸の物語もどんどん進んでいくんです。1話からものすごいスピード感で飽きることなく見られるんですけど、丁寧に描くところは時間をかけて描いていて。作品について良い評判も聞くんですが、この作品のそういったスピード感や緩急、要素が多いけど見やすいところが魅力なのかなと思っています。これがきっと後半まで続いて、最後スッキリと終わるんだろうなと勝手に予想しています。
亀梨:1話完結としても楽しんでいただけますし、全話通して伏線を回収していく部分も多いんです。これは僕ら自身もまだ知らないんですが、誰がどこでどうつながっているのか…その辺を回が進むごとにあらためて1話から見ても、面白いと思える仕掛けが散りばめられています。今後は特に真犯人、黒幕に近づくにつれて、伏見自身もKSBCのメンバーも身の回りに起きる出来事の濃度が上がっていくので、皆さんもいろいろ推理しながら楽しんでいただけたらと思います。