ビデオリサーチは14日、年末年始のテレビ視聴状況調査を発表。正月三が日の総世帯視聴率が、過去10年で最高を記録したことが明らかになった。
関東地区の6~24時の総世帯視聴率(HUT)を前年の同日と比較すると、通勤・通学の多いウィークデイは前年よりやや高い推移であるのに対し、多くの人が休暇に入った12月30日~1月3日は前年を3~4ポイント程度上回った。特に1月1日~3日の三が日は、3日間とも過去10年間での最高値を記録する高水準だった。
2021年になった瞬間(12月31日24:00)の推計視聴人数は、全国で5531.2万人。国民の半数がテレビの前で新しい年を迎えた。
また、昨年は三が日とそれに続く土日(4・5日)が明けると、普段のウィークデイ並みのHUTに戻った。一方、今年は三が日と土日が重なり、暦の上では4日から平日がスタートしたが、HUTがやや高めの水準が続いており、年末年始休暇の分散が呼びかけられた影響で、休暇明けが例年より遅い時期にずれこむ人が一定数いたことが推察される。
ビデオリサーチは「コロナ禍で初めて迎えた年末年始にも、生活者とテレビ視聴の関係の強さが改めて示された」としている。