総評

2020年に買って良かったものについて聞いた結果、最も多かったのは17.8%の「特にない」だった。続く「家電・カメラ・AV機器」は13.9%で、冷蔵庫や空気清浄機、加湿器など、家で使用する家電を挙げる声が多く聞かれた。非常事態宣言中の自粛期間などに新しく購入したというコメントもあり、在宅時間が長くなったことで、家で過ごす時間を快適にしたいという機運が高まったようだ。

続いて「服・シューズ・バッグ・腕時計」が10.8%で、「着心地のいい部屋着を買った」、「買い出しのためのリュックを購入した」という声が目立った。今年は、外出するための服飾品を購入したというよりも、家にいる時間をより快適にする、また、感染を防ぐための品物を求める傾向があったとみられる。

続いて多かったのは、「食品・飲料・お酒」で、10.6%だった。さらに「グルメ」という回答が4.6%だったことを踏まえると、約15%の人たちが、「食」に関連することにお金を使ってよかったと考えていることがわかる。「コロナ禍で外出しにくくなったため、自宅で飲めるお酒やデザートを購入した」というコメントが多くみられ、人と会えない日々が続く中で、食事を充実させることが、人々の心の支えになっていたことがわかった。

そのほかの回答をみていくと、「在宅でリモートワークするためにパソコンを買った」や、「ゲームを買ったので、自粛期間中も楽しく過ごせた」など、在宅期間を充実させるためにした買い物が多いことがわかる。さらに、「車を購入して、公共交通機関に乗らずにお出かけできた」や「アウトドア用品をそろえて、キャンプを充実させた」など、コロナ禍での外出のための買い物が多いこともわかった。それぞれが、工夫をしながら、新しい生活を充実させようと努力した1年間だったようだ。

2020年はコロナに始まり、コロナに終わると言っても過言ではない。経済状況はまだまだ回復しそうにないが、日々を少しでも快適に過ごすため、よく考えて消費活動を行っていきたいものだ。

調査時期: 2020年11月27日~12月3日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 803人
調査方法: インターネットログイン式アンケート