IKKOや和泉元彌のものまねをきっかけにブレイクし、昨年は「TT兄弟」、今年も「Mr.パーカーJr.」や「香水」のパロディー動画とヒットが止まらないお笑いコンビ・チョコレートプラネットの長田庄平と松尾駿。読売テレビ・日本テレビ系バラエティ特番『アクター芸人が完全生再現 激ヤバ! チョコプラ修羅場劇場2020』(10日・17日23:59~24:54)で、ついに全国ネット初の冠番組を勝ち取った。

今年は、テレビでお笑い番組が活況になる中で突然襲ってきたコロナ禍。それでも快進撃が続く状況を、チョコプラの2人はどのように捉えているのか――。

  • チョコレートプラネットの長田庄平(左)と松尾駿

    チョコレートプラネットの長田庄平(左)と松尾駿

■溜め込んでいたものを一気に放出

最近は、テレビ局がコア層(13~49歳など)に向けた番組作りを意識するようになり、お笑い番組が一挙に増加。長田は「今年に入って急に増えたという感じですよね。コロナの前から“第7世代”みたいなブームもありましたけど、緊急事態宣言が落ち着いて、夏以降に一気に増えたと思います」と実感を語る。

その流れに、松尾も「ありがたいですね。今回の『修羅場劇場』もそうですけど、“お笑い番組”と言われるものにはもう全部乗っかっていきたいです。それで全部ちゃんと結果を出していきたいなと思います」と鼻息が荒い。

そう話す通り、今年レギュラー化された『有吉の壁』(日本テレビ)、『千鳥のクセがスゴいネタGP』(フジテレビ)でも、毎週のように新たなネタを披露しているが、アイデアが尽きてしまう心配はないのか。

ネタを考える長田は「僕ら、売れるのが結構遅かったので、その分溜め込んでいるものがあるんです。それが今一気に放出できるというのもありがたいですね」と語る。

キャラクターをブレイクさせるために、戦略的な取り組みも行っている。「Mr.パーカーJr.」を最初に『有吉の壁』で披露したときは、BGMにレニー・クラヴィッツの「Are you Gonna Go My Way」を使っていたが、このキャラに手応えを感じると、SNSで誰でもマネできるように、いち早くオリジナル曲に切り替えたのだ。

「バズるためにはSNSで広げていくことが大きな要素になるので、早いうちにオリジナル曲を作ろうと考えました。これは『TT兄弟』のときに学んだノウハウで、それがいろんなところで生きています」(長田)

■いつか仕事はなくなっていくもの

さらなる飛躍となった今年を振り返ってもらうと、長田は「最初はIKKOさんと元彌さんでワーッと出させてもらって、『キングオブコント』で決勝に行って、TT兄弟が生まれてみたいな感じで、運良く続いてるのでありがたいです。この波に乗り続けたいというのもありますし、最近は第7世代がすごく台頭していているので、そことバトルするんじゃなくて、うまく付き合って取り入れていくこと(笑)。これが大事だと思います」とのこと。

松尾は「お仕事を頂いて忙しくさせてもらってるのはありがたいんですけど、あんまり『やったぜ!』っていう感覚がないんです。いつか落ち着いて、仕事はなくなっていくものだと思ってるので、そのときに何が残って自分たちを評価してもらえるか、そのために今頑張ってる感じですね」と謙虚に答えてくれた。

コンスタントにブレイクキャラを生み出し続けることへのプレッシャーは「ないですね」という長田。「本当に運が良かっただけで、いいキャラが作れなくなって、俺らが消えていったらそこまでっていう感じです」と冷静に捉えながらも、「いろいろ出していきたいという気持ちはあるので、これからも新しいコンテンツを作っていこうと思います」と意欲を見せる。