マイナビは12月2日、全国の15歳以上を対象とした「コロナ禍における就業状態の変化に関するレポート」の結果を発表した。調査期間は2020年9月24~29日、有効回答は1万4,333人(就業者/非就業者)。

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「非就業で仕事を探していた」人が増加

2020年1月~8月において、各月の就業状況を調べたところ、8月時点で「非就業で仕事を探していた」人の割合は期間中最多の13.9%となり、コロナ禍以前の1月(7.1%)と比べて約2倍に増えた。このうち「1~7月の間に何らかの仕事に就いていた」人は32.0%で、「新型コロナウイルスの影響を受け、仕事に就いていた状態から仕事を探している状態に変化した可能性が伺える」(マイナビ)。

  • 各月の就業状況

コロナ禍の影響で「働くことへの考え方が変わった」と答えた人は全体の41.1%。若年層ほど割合が高く、特に20代女性は55.9%に上った。変わった内容については、「在宅勤務になり、仕事のやり方が大きく変わった」「感染対策を常に念頭において働くようになった」「オフィスに行かず在宅で働くことが定番化すると感じた」など、「withコロナを意識した働き方や、その変化に順応しようとするコメント」が多かったという。

就業者に今後の副業・兼業の意向を尋ねると、43.9%が「副業・兼業をしたい」と回答。また、コロナ禍の影響で「働くことへの考え方が変わった」人の51.2%に今後の副業・兼業意向があることがわかった。

今後副業・兼業をしたいと思う理由を聞くと、全体では「生活費や学費など生計維持のため」(58.4%)など、収入関連が上位にランクイン。一方、働くことへの考え方が変わった人では、「新たな知識や経験を得るため」(25.2%)や「自分自身の知識や能力を試してみたい」(21.2%)が高い傾向がみられた。