お笑いトリオ・安田大サーカスのクロちゃんが、読売テレビのバラエティ番組『八方・陣内・方正の黄金列伝!』(29日16:25~ ※関西ローカル)に出演する。
「うそつき」「ゲス」と嫌われながら、その特異すぎるキャラクターでテレビで引っ張りだこ状態のクロちゃん。番組冒頭で、陣内智則から「『黄金列伝』は本音を大事にする番組やから」とクギを刺されると「今日はうそはつかない」と堂々宣言。そんな彼の歴史を、そのときどきの幸福度を表す「幸せ・不幸せ度グラフ」で振り返りながら探っていく。
「とにかくアイドルになりたい」という一心で、素人時代には『笑っていいとも!』(フジテレビ)のオーディションで合格し、出演も果たしていたというクロちゃん。23歳でアイドル部があるということで松竹芸能入りしたが、「アイドルユニットを組ませたるから」と言って偉い人が連れてきたのが団長安田とHIROだった。結局この3人で「安田大サーカス」を結成することになる。
結成1年で東京の番組に呼ばれるなど、そこそこのスタートを切ったものの、キャラ頼みの芸風はすぐに飽きられ仕事は減少。あくまでアイドルを目指すクロちゃんには芸人としての生活は非常に不本意だったようで、特に団長からの鉄拳制裁が恐ろしくて本気で芸人を辞めたかったというが、団長とHIROの話を聞くとどうも内情は違うようだ。食い違う主張に、一同は思わずツッコミを入れる。
当時人気だった『松本紳助』に出演し、島田紳助さんと松本人志から高評価を受けたこともあり、29歳で東京進出。紳助さんからは「トークを頑張ろうと思った」きっかけとなる金言も授かったという。
だが、35歳の時には幸せ度がマイナス100に。ある人物の“アイドル卒業”が原因なのだが…クロちゃんを襲った芸人人生とは全く関係のないショッキングな出来事とは。
話題はクロちゃんの金銭にまつわる話へ。デビュー時から月15万円という多額の仕送りをもらっており、35歳の時にいよいよ母親から「孫にお金を残したいから、月3万円にしたい」とお願いされるも、かたくなに拒否。「仕送りをするほうがやりがいになって長生きする」という独自の黒川理論を展開する。
さらに、ずっと3等分だったギャラに関しても、「仕事を引っ張ってくる団長に子供が出来たから、養ってもらうのは申し訳なく、それぞれにしようと提案した」と主張するが、裏にはとんでもない理由があった。その守銭奴ぶりに陣内もあきれ果てる。
最近では、「うそつき」「ゲス」といった側面がクローズアップされ、ブレイクを果たしたクロちゃんだが、いまだに「笑いはわからない」らしく、これからの目標を尋ねると「アイドルプロデュースをしつつ、自分も歌いたい」と、来年20周年を迎える安田大サーカスのことは一切考えていない様子を見せる。