「空気を読む」とは、その場の状況や雰囲気から、今自分がどのような行動をとるべきかを察し、判断することをいいます。暗黙のうちに要求されていることを把握しなければ空気を読むことはできないので、相手の気持ちを理解できるかが重要になります。

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    空気を読むことが難しい理由とは? 空気を読むポイントやメリットを紹介

空気を読むことが難しい理由

空気を読んで自ら行動することは、簡単なことではありません。では、なぜ空気を読むことは難しいとされるのでしょうか。その理由について知り、自分に当てはまっているかどうか現状を把握していきましょう。

コミュニケーション不足が起きている

自分と相手間でコミュニケーション不足が起きているときは、相手の心情や状況もつかみにくくなり、空気を読みにくくなります。コミュニケーションが普段から上手くとれていれば、相手がどのような性格的特徴があって、どういうことをしてもらうと喜び、嫌がるかが分かります。

空気を読めていないことに気づいていない

そもそも、自分が空気を読めていないことに気づいていない方もいます。空気を読めていないという自覚がないため、空気を読もうとする試み自体をしたことがないという場合です。実際に空気を読まない行動をして周りが気分を害したとしても、それ自体に気付きません。本人に悪気はない場合が多く、空気を読むという行動自体が理解できないという方もいるでしょう。

現状をつかめていない

周囲で起こっていることを把握できなければ、その時の状況に合わせられません。現状をつかむことが苦手な方は、普段から何が起こったか推測せずに周りに答えを求めてしまう傾向にあります。現状が把握できなければ、周りから自分に求められていることも把握できないでしょう。

気持ちを理解しづらい

相手の心情をつかめなければ、その場の空気は読めません。相手に興味や関心がない、相手の気持ちに寄り添う気持ちが欠けている、などが相手の心情をつかめない理由といえるでしょう。

相手の気持ちを理解してこそ、相手の求めていることや自分のすべき行動が分かってくるのです。

客観的に判断できていない

主観的に動いている方は、自分のことばかり考えていて客観的な考え方で物事を見られないことが多いといえます。自分のことで頭がいっぱいになってしまうため、周りから自分に対して何を求められているか、自分はどう動くべきなのかが見えにくいでしょう。

マイペースな性格

マイペースな方は自分のペースで物事を進めてしまうため、その場の空気にそぐわない行動が多いでしょう。

マイペースにもいろいろな種類がありますが、時間にルーズな方もいれば、逆に自分の決めている時間にはうるさい方もいます。どちらにしろ、周りの空気を察することなく自分の世界で考えて行動する方が多いでしょう。

  • 窓ガラスについた葉っぱ

    空気を読むことが難しい理由

空気を読むポイント

次は、空気を読むポイントについて紹介していきます。どうすれば空気を読めるようになるのか、重要なポイントを知り押さえることが大切です。

それではそれぞれのポイントについて、見ていきましょう。

観察をする

相手のことが良く分からないから空気が読めないというのであれば、相手の言動や態度を観察しましょう。

人の間に流れている空気を把握するには、相手のことをよく知らなければいけません。相手のことが分からないからといってそのままにしておけば、当然空気は読めないままでしょう。

人を観察し、活気があるのか、静まり返っているのか、緊張状態なのか、など観察しましょう。

コミュニケーション力をつける

空気が読めない方は、人の話を聞いていなかったり、間が悪かったりすることがあります。これは、会話のタイミングや内容がずれてしまうため起こります。

普段から会話のキャッチボールが行われていると、話に入るタイミングや、相手が伝えたいこと・求めていることが理解できるようになります。相手と会話することに慣れ、コミュニケーション力をつけていきましょう。

  • 机でペンを持つ二人

    空気を読むために押さえておきたいポイント

空気を読むメリット

そもそも空気を読むメリットとは何なのかについて紹介していきます。なぜ、空気を読んだ方がいいとされているのかを知り、今後の行動につなげられるようにしていきましょう。

業務の効率が上がる

空気を読むということは、その場の状況を素早く察知・判断し、自分が求められている行動を起こすということです。そうすることで、無駄な作業が省けたり、次の作業がスムーズに行えたりします。なかなか進まなかった現状を打開するきっかけになるかもしれません。

結果、業務の効率が上がり、自身の評価アップにもつながるでしょう。

馴染みやすくなる

空気を読むことで、周りの状況に気を遣えるようになります。困っている方を助けたり、相手の気持ちに共感して寄り添ったりできるようになることでしょう。周りに気遣いのできる方は、円滑なコミュニケーションを築くことが得意であり、状況に適応する能力があるので、馴染みやすいといえるでしょう。

協調性が高まる

空気を読んで周りの意見を尊重することで、反感を買いづらく周りとの協調性が高まります。空気を読めれば、争い事が起きる前に機転も利き、大きなトラブル発生も防げるでしょう。

協調性があれば、周りとぶつかることが減り、物事をスムーズに進めやすいです。協調性は、社会人としてはなくてはならない能力といえます。

  • メモを取る女性

    空気を読むということにはさまざまなメリットがあります

空気を読むポイントを押さえよう

空気を読むことが難しい理由とは何か、空気を読むポイントやメリットについて紹介しましたがいかがでしたでしょうか。

空気が読めないと悩んでいる方は、1度立ち止まって周りを見る癖をつけましょう。その場を観察することで、徐々に空気を読むのが上手い方に近づいていきます。五感力を高め、コミュニケーション力をつけるなどして、空気を読むポイントを押さえていきましょう。