お笑いトリオ・パンサーの向井慧がパーソナリティを務めるニッポン放送『パンサー向井のチャリで30分』(毎週月曜 19:10~19:40)。この番組は向井にとって、ニッポン放送での初レギュラー番組となる。
CBCラジオ『#むかいの喋り方』のパーソナリティも務める向井が、CBCラジオとニッポン放送の違いや、リスナーに対する思いを語った。さらには、『あちこちオードリー~春日の店あいてますよ?~』(テレビ東京系)などで共演した、オードリーの若林正恭への感謝も明かした。
■『岡村隆史のANN』の代打「自分の中でゴールっぽくて…」
――向井さんとニッポン放送は、パンサーとして2010年配信の『今が旬の若手芸人シリーズ パンサーのオールナイトニッポンモバイル』に出演して以来の関係性です。そんな向井さんですが、ニッポン放送で初レギュラー番組となる『パンサー向井のチャリで30分』が決定しました。
僕もラジオは昔からかなり聞いてきているんですが、ラジオ好きな人からしたら、ニッポン放送の『オールナイトニッポン』っていうのはやっぱり大きいじゃないですか。10年前からパンサーでちょいちょい定期的に呼んでもらったりとかするけど、レギュラーには至らないという状態の中で、もう諦めてたっていうか、「ニッポン放送は出るもんじゃなくて、リスナーとして聞くもんだ」っていう(笑)。
そう割り切っていたときに、お話をいただいたのでうれしかったです。今までも、ちょくちょく『オールナイトニッポン』の中のミニコーナー(「コラボレートニッポン」)とかをやってたんですけど、やっぱりコツコツやってマイルを貯めていると、誰かが見てくれてるんだなって本当思いました(笑)。
――向井さんは、2017年の年明けに『岡村隆史のオールナイトニッポン』の岡村(隆史)さんの代打を務めたこともありましたね。
自分の中で、その放送は結構“ゴール”だったんですよ。「これができたから、もうわがまま言いません。ニッポン放送さんありがとうございました」って思いましたね。
――たしかに向井さんは、ナイナイさんの『オールナイトニッポン』をきっかけに、ラジオ好きになったわけですしね。
そうです。もともと、本当にナイナイさんが出ていた『めちゃイケ』とかで好きで、「ナイナイさんが出てるものは全部見たいし聴きたい」と思ってました。そんな中、たまたま新聞のラジオ欄で『ナインティナインのオールナイトニッポン』っていうのを見つけて、「ラジオって聴いたことないけど、聴いてみよう」って、そこからラジオの面白さにハマりました。
そのナイナイさんの岡村さんの『オールナイトニッポン』の代打をやらせてもらったのは、自分の中でゴールっぽくて、区切りがついたみたいなところがありました。
――それから2020年になり、『ナインティナインのオールナイトニッポン』も復活し、向井さんもニッポン放送でレギュラー番組が決まったわけですから、縁も感じますよね。
オードリーさんの『オールナイトニッポン』もめちゃくちゃ好きで聴いてるので、今のタイムテーブルに、ナイナイさんやオードリーさんと一緒に載ってるっていうのは本当に感慨深いです。
■霜降り明星・粗品に「器の差を見せないでほしい」
――この番組は『パンサー向井のチャリで30分』という名前のとおり、自転車や競輪がテーマです。向井さんは競輪好きとのことですが、改めて好きになったきっかけをお聞かせください。
もともとパンサーで競輪の番組をやらせてもらうことになって、競輪について知るようになりました。やっぱり知るようになってからは、すごい面白くて、競輪の魅力にどっぷりハマりました。番組が終わってからも、プライベートでやり続けてたっていう感じですね。
――これまでに競輪で、思い出深いレースや出来事はありますか。
三重の浅井康太選手という方と、LINEも交換するぐらい仲良くさせていただいていまして。競輪の世界も好調不調の波があって、浅井さんもなかなか大変な時期もあったりした中で、ビッグレースで1着になっているのとかを見ると、やっぱり元気をもらえるというかうれしいですよね。
――競輪は公営競技としてのギャンブル的な一面もありますが、向井さんとしては人間ドラマの部分も感じるんですね。
そうですね。レースにはドラマが詰まってると思います。もちろん、個人同士の戦いによるドラマもあるんですけど、競輪は“ライン”(選手がチームを組んで走ること)っていうチームの側面もあるので、チームを組むことによるドラマもあります。自分たちのチームが「1着とるぞ」っていうことから、「じゃあ、チーム内では誰が1着とるんだ」っていうレースがあるって、なかなか他のスポーツではないんじゃないですかね。そのドラマ性がすごく面白いです。
――競輪でいうと、霜降り明星の粗品さんのお金の賭け方が話題になってますよね。先日は、3日間で700万負けた後、競輪で的中した賞金約250万円を寄付していました。
(笑)。ちょっとやっちゃってますね。あんなことされちゃうと…。前々からそういうところあるんですけど、スケールの違いみたいなのをちょっと出しすぎてて(笑)。これ以上器の差を見せないでほしい、見せつけてこないでほしい、静かにしててほしいっていうのはあります(笑)。